粟井英朗環境財団|活動状況について

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活動状況について

富士山水資源講座第2回を実施しました

☆11月13日(木)「第2回富士山水資源講座」開催☆
前回に引き続き講師は、山梨県富士山科学研究所火山防災研究部部長・主幹研究員であり、地質学の第一人者、内山たかし先生(2006年日本第四紀学会論文賞受賞)をお迎えして、富士山吉田口五合目・忍野八海へと現地視察へ行ってきました。
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標高2400m地点から富士山の水がどの方向へ流れていくのか
過去いくどとなく噴火してきた溶岩の流れ、さらには地下水が
どういった地形を通っていくのかなど・・・
屋外での講義は快晴という自然の恩恵もあり、大変楽しく
有意義な時間となりました。

稲刈り体験実施しました

☆11月8日(土)稲刈り体験開催☆

最高の秋晴れでした♪
農作業も機械化の進んだ昨今ですが、手作業で稲を刈り、わらで束ね、干す!
収穫までには、様々な手間と長期的な時間が必要となります。
こうした農作業の体験をとおして、プロセスの重要性、粛々と努力を継続する大切さを感じてもらえれば幸いです。
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ポカポカ陽気の中、稲刈りのあと食べた新米(ミルキークイーン)のおにぎりは格別に美味しかったです。
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平成27年度公募助成事業のご案内

公益財団法人粟井英朗環境財団は、「持続可能な社会の実現のために、環境保全活動と地域振興活動の実践をもって社会貢献を行う」ことを目的として、助成事業に積極的に取り組んでいます。

このたび、富士山の環境保全活動および地域活性化活動に取り組む団体を支援する公募助成事業をおこないます。

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1.目的
当財団の設立趣旨に則り、水資源保全及び森林環境保全活動などの環境保全活動や地域の活性化につながる活動に

取り組む団体を対象として、公募助成を行います。

2.助成分野
①水資源保全活動  ②森林環境保全活動  ③地域活性化活動

3.助成対象
① 助成分野の活動に取組む団体で、富士山麓地域にて事業を行う団体
② ア)実践活動 イ)普及啓発 ウ)調査研究 のいずれかを行う団体
③ 適正な運営が行われることが確実であると認められる団体

4.助成金額
総額1500万円  1団体につき上限100万円

5.募集期間
平成26年11月7日(金)から平成27年1月15日(木) ( 当日消印有効 )

6.申し込み方法
申請書に必要事項をご記入のうえ、提出書類を添付し当財団宛にご郵送をお願いします。
郵送いただいた書類等の返却はいたしません。なお、公募助成申込書類等は、下記からダウンロードをお願いします。

7.スケジュール
応募締め切り    平成27年 1月15日 (水) ( 当日消印有効 )
書類審査      平成27年 2月初旬
最終審査      平成27年 2月中旬
助成決定      平成27年 3月中旬

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■応募要項

H27年度 公募助成募集要項
■申請様式

H27年度 公募助成申請書

■申請様式(記入例)

H27年度 公募助成申請書(記入例)
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※募集要項に掲載の【助成対象事業①②③】につきまして訂正がございます。
正しくは以下の通りです。
訂正)団体⇒個人及び団体
ここに訂正してお詫び申し上げます。
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【お問い合わせ】

公益財団法人 粟井英朗環境財団 事務局:宮下正實(担当)
〒403-0005 山梨県富士吉田市上吉田5587-1  TEL:0555-21-5050 FAX:0555-23-3271
E-mail: info@awai.or.jp   http://awai.or.jp/

富士山美化活動を実施しました

10月4日土曜日に富士北麓にて「富士山美化活動」清掃を実施いたしました。
当日は、天気も良く紅葉を楽しむこともできました♪♪
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多くの皆さまにご協力していただき、約1時間30分に渡りゴミの回収。(☆軽トラック1台分)
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富士登山シーズンも終わりましたが、引き続き秋の富士北麓エリアも多くの皆さまに楽しんでいただきたいと思います。
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山中湖カヌー調査隊!プログラム実施しました

昨日は、当財団主催の「山中湖カヌー調査隊!」イベントでした。
当初2月行う予定が大雪になり延期、延期日の3月も春の嵐でまたもや延期・・・。
三度目の正直!ということでやっと今回実施できました。
それでも小雨降る中での天気でしたが(苦笑)
参加者のみなさまには最後まで楽しんでいただけました(^^

今回のプログラムは、カヌーに乗って山中湖の自然を体感するだけでなく、実際に山中湖の水環境まで知っていただくことが目的でした。 また、プログラム実施にあたって、山中湖カヌーアクティビティを展開されている「WATER CRAB」さんと
静岡県三島市を中心に富士山の湧水調査など環境保全活動に取り組んでいる「NPO法人グラウンドワーク三島」さんにご協力いただきました!

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プログラムの内容は、
1.カヌーで目的のポイントまで漕ぎ採水する。
2.湖畔にて市販の水質調査キットを使い水を調べてみる

というものです。(採水にあたり、関係行政機関へ承諾をいただいております)

まず始めに、目的のポイントと記録の説明。
みなさん真剣です。

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つづいて、WATER CRABの岩下さんによるカヌーの漕ぎかたレクチャーです。

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レクチャー終了後、目的ポイントへ向けカヌー発進!

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小雨が降る寒い気温でしたが、体を動かしてみなさん元気!
いい笑顔でした♪

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湖畔に戻ってきて、暖かい室内で分析スタートです。
まずはじめに、グラウンドワーク三島のインストラクター熊井さんに分析方法などの説明。

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そして、いよいよ分析開始。

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キットは小学校の理科の実験で使うようなPHや全硬度を測る簡易的なものを使用しました。

気分は大人も小学生!?(笑

分析もワイワイしながら行いました。

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そして、分析の結果、山中湖の水は比較的きれいということがわかりました(^^

※今回の分析はあくまで山中湖の環境について知ってもらう体験プログラムとしての一つの手法であり、外部へ発信するような本格的な環境調査ではありません。調査結果の詳細は控えさせていただきますので、ご了承ください※

また、山中湖の水は、桂川⇒相模川⇒相模湾へと続き海に繋がります。山梨県民だけでなく、神奈川県民の生活水の源となっている場所でもあります。 その水環境を、体験と調べ学習を通して、多くの人たちに知っていただくことはとても必要なことだと感じています。

今後もこのようなプログラムを通して、富士山の環境保全に関する啓発に取り組んでいきたいと思います。

また、次回「カヌー調査隊」開催の際は、たくさんのご参加お待ちしています(^^

「富士山の森林生態系を考える」スタディツアーを実施しました!

立春近い季節といえど、まだまだ厳しい寒さがつづきますね。

さて、先週末は、富士吉田みんなの貯金箱財団さんが主催する「富士山の森林生態系を考える」スタディツアーが行われました!

当財団は当ツアーのプログラム企画立案から当日のコーディネートを担当させていただきました。

スタディツアーとして、参加者のみなさまに深めてもらうテーマは何か・・・?

と考えた結果、「シカの食害」をテーマとして注目しました。

現在、全国各地でシカの生息数の増大が深刻な問題になっています。

その問題は富士山でも起こっており、取り組むべき課題となっています。

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なぜ、増えすぎたシカが問題になっているか?

それは、シカによる食害や樹皮剥ぎです。

シカは1000種類以上の植物を食べられるといわれていて、これまでエサとして食べていた植物がなくなると、
他の植物を食べていきます。また、新芽や樹皮も食べることができます。

つまり、頭数が増えすぎてエサがなくなり始めると、森の下草となる植物や新芽、樹皮などを食べつくしてしまい、森林生態系に深刻な影響を及ぼしています。
その数は、現在県内全域で推定約38000頭(中間値)生息していると調査されており、
H23年度の山梨県内の林業被害金額では、なんと1億7800万円にもなっています。

こうした、問題をより多くの人に知ってもらおうと思い、今回のスタディツアーのテーマとして提案させていただきました。

問題同じく知るにも、やはり五感をフルに楽しんで知っていただきたい!
と思い、以下のようなプログラムを実施しました。

●実際に野生のシカが生息している現場を見るトレッキング
●ランチは鹿肉のカレー
●鹿肉の燻製肉づくり体験
●シカの食害問題について考えるフりーディスカッション

トレッキングルートは、「船津口登山道」の一合目~二合目です。
この周辺にもシカは多く生息しています。
ラッキーなことにツアー当日の二日前には新雪が降ってくれたので、ふかふかの雪道を歩くことができました。

つい、数日前にシカが食べた跡や角研ぎをした跡を見ながら、シカとの遭遇にわくわくしていただきました。

今回のゴールとなる二合目では、シカの侵入を防止する対策を、見ていただき、
また、森を造ることの大切さや難しさを知っていただきました。

なんとか、天気も持ちこたえてくれて、富士山も望むことができました!
みんなで笑顔の記念写真。

やはり、富士山を間近で見たときのみなさんの笑顔はとっても素敵です(^^)

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下山後は、もちろん腹ペコの状態(笑)

シカカレーを美味しくいただきました。

体も温まったあとは、燻製肉づくりの紹介です。

今回は、時間の都合で実演するのみになりました。

燻製が出来上がるまでの時間がまたいとおしいですね(笑

出来上がるまでに、フリーディスカッションを行いました。

フリーディスカッションの冒頭では、現場では伝えきれなかった現状をお話させていただいたのですが、
みなさん、とても真剣な表情で聞いていました。

その後のグループワーク、発表でも活発な意見交換がされて、様々な提案がされました。

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すべてのプログラムで非常に楽しんで、そして問題を理解していただけたようで、実施してとてもよかったと感じました。

今回のスタディツアーを通して、参加者のみなさんに何かしらの「気づき」や「発見」に繋がっていただければと思います。

自然環境の問題は、どの問題もとてもデリケートです。
それは、自然生態系の問題だけではなく、そこに人々の生活や利害も関係してくるからです。

しかし、だからこそ野生動物・森林・そして・地域に暮らす人々が、恩恵を享受しあえる仕組みを考えていく必要があると思います。

まずは、問題を理解してもらうことから、行動は始まります。

富士山の自然環境をしってもらう切り口として、今後も様々なプログラムを展開していきたいと思います。

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※今回ツアーの中で提供した鹿カレーと試食していただいた鹿の燻製肉は、
食品衛生法及び山梨県「シカ肉の衛生及び品質の確保に関するガイドライン」に基づいて調理したものです。

※写真一部提供:山梨県富士山レンジャー

岩手県平泉、宮城県の木質バイオマス活用の先進地域での視察報告

去る11月19日、世界文化遺産平泉に視察研修に行ってきました。

目的は、世界文化遺産登録から3年たった現在の平泉の様子を確認することと、

富士山でも同じく課題となっている保存管理計画についてなどについて

平泉文化遺産センターの菅原主任にヒアリングしてくることです。

 

平泉に到着して、景観が配慮された駅舎が非常に美しいことに驚きましたが、

震災被害があったことと文化遺産登録が重なって、現在改修が進んでいるとのこと。

JR東日本が再生可能エネルギーによる駅舎の運用を目指して

取り組みはじめた「エコステ」のモデル駅なのだそうです。

地域の資産の保全に配慮したインフラの整備、といったところでしょうか。

平泉文化遺産センターでは、お忙しいところを2時間近くもヒアリングに

お付き合いいただき、様々な視点を気づかせていただくことができました。

特に印象的だったことは、抱える課題が富士山と似ていること。

「浄土」や「富士講」といった極めて日本独自の文化と、

ごく当たり前に一般住民が暮らしている地域の構造が密接に融合されている、

「(将来に対して)開発ではなく守り続けるためのまちづくり」

世界遺産として問われていることに気がつくことができました。

 

 

次に、当財団で木材有効活用事業として現在研究している木質バイオマス活用について、

先進的な取り組みをされているNPO法人「日本の森バイオマスネットワーク」の唐澤事務局長に

様々な事例紹介をしていただくため、宮城県に移動しました。

 

 

小規模・低コストによる自伐林業方式による管理を進めている「エコラの森」、

木材の燻煙処理から製材後の鉋屑(かんなくず)の木質ペレット化まで、無駄なく丁寧な木材利用を

すすめている「株式会社くりこまくんえん」、間伐材等を有効活用する方法としての「組手什(くでじゅう)」、

こうした森林整備と利活用の取り組みを有機的につないでいる日本の森バイオマスネットワークのしくみ、

薪ボイラーやペレットストーブを使いながら、快適な自然体験活動をこの地域で展開する活動拠点となっている

くりこま高原自然学校」、そしてこのネットワークが中心となって、被災地の子どもたちを支援するための、

自然再生エネルギーをフル活用した「手のひらに太陽の家プロジェクト」。

 

 

 

 

 

どれも非常に刺激的で、あっという間に研修は終了してしまいました。

平泉の木像にしても、木造建築にしても、宮城の木質バイオマス活用の取り組みにしても、

日本の最大の文化的特徴である「樹木の活用」に包まれっぱなしの3日間の研修でした。

特に木質ペレットに関しては、研修後にさっそく栗駒のペレットを購入させていただき、

現在事務所内のペレットストーブで利用させていただいております。

この富士山麓での木質バイオマス普及を、どう進めていくことができるのか、研修後毎日のように考えています。

今回勉強させていただいたことは、そのわずかでも富士山麓でも上手に真似しながら、

取り入れていきたいと思いました。

富士山の樹木の恵みを使わせていただくという気持ちを、新たな形で継承していくために。

 

この度の研修でお世話になりましたすべての皆様に、厚く御礼申し上げます。

 

 

研修者:舟津宏昭

めだかの学校  稲刈り体験活動にいってきました

山梨県富士吉田市にある明見湖周辺での環境保全活動を長年継続している

「めだかの学校」による、環境教育活動にお邪魔してきました。

 

活動前日に若干の雨が降ってしまったので、稲が少し濡れていましたが、

指導をして下さった勝俣源一さんとともに楽しく明るい作業をすることができました。

 

勝俣さんの熱心な指導のおかげか、生徒たちの作業効率はみるみる上がっていき、

作業の終わる頃には田んぼに棲息するカマキリやイナゴ、ヤマアカガエルたちと

戯れることもできました。

 

 

 

 

 

初めての体験のために鎌の使い方から習い、稲を束ねて干す先人たちの知恵に感心し、

田んぼの生き物たちに一喜一憂する生徒たちですが、泥だらけになった手から気がついたことが多かったであろう

楽しい体験活動でした。

 

姫まりも湖援隊の山中湖清掃活動に参加してきました

公募助成団体の「NPO法人姫まりも湖援隊」の皆さんが実施する
山中湖畔の清掃活動に参加してきました。

 

 

初めての清掃活動ということでしたが、地域のみなさんや婦人会のみなさんなど
総勢26名での清掃活動は、非常にアクティブ&パワフルな活動。
道端にポイ捨てされているゴミや廃タイヤを見つけるたびに
その怒りがエネルギーになっていました。

 

 

 

 

活動時間1時間30分の間に、廃タイヤ8本を含む数多くのゴミを皆さんと一緒に
回収することができ、また少しだけ山中湖がきれいになりました。

マリモが復活できる山中湖になるその日まで、ぜひとも続けていただきたい活動でした。

スバルラインの大気観測調査にいってきました

先週、当公募助成事業の事業交付団体である 「帝京科学大学 自然環境学科」が実施している、

富士スバルラインの大気観測調査に立ち会わせていただきました。

以前、ご紹介した「NPO法人富士山測候所を活用する会」では、富士山の南麓側である太郎坊で、

酸性雨・酸性霧・放射線核種を観測していますが、

帝京科学大学では、主にノックスをはじめとする窒素酸化物の観測を行っています。

観測は、環境測定車を使用して、富士スバルライン奥庭付近で7月~9月の期間で連続観測しています。

立ち会わせていただいた当日は、気持ちいい秋晴れで、富士山もばっちり見られました!

長期観測することで、マイカー規制期間と期間外での大気汚染物質の濃度を比較することができ、

今後のマイカー規制に関する貴重な参考データになると思います。

こうした調査研究者の方々の地道な調査が、富士山の環境保全に不可欠だと考えます。

今後の結果に期待します!

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