清掃活動を実施しました!
清掃活動に協働いたしました!
4月13日、企業様が行う清掃活動に協働いたしました。
場所は富士北麓公園周辺で、昨年11月15日に実施した吉田高校富士山学の清掃箇所とほぼ同じコースを対象に約1.5㎞を1時間半かけて清掃しました。
分別の結果、可燃物220ℓ、缶瓶110ℓ、ペットボトル50ℓとなりました。
今回も11月15日と同様に缶、瓶、ペットボトルの概数を数えてみました。
缶 250個(内訳:コーヒー140、アルコール70、その他40)
瓶 50個(内訳:栄養ドリンク25、酒10、その他15)
ペットボトル 50個(各種様々)
アルコールの70個の内、同一種類の缶が41個ありました。コーヒーも同じような種類が捨てられる傾向が。ペットボトルは各種様々な種類が捨てられている傾向でした。
ゴミは捨てずに持ち帰り、分別して適切に捨てましょう。
富士山美化活動を実施しました!
去る4月12日、富士吉田市農村公園周辺の美化活動を実施しました。
農村公園の周辺には約40haの城山東農振地区が広がっています。
主に水稲が生産されており、当財団も契約農家より毎年玄米を仕入れ販売をしています。
また、財団が主催するイベントの参加景品としても当該地のお米を配布し大変に喜ばれているところです。
今回は20名の参加者に参集いただき、2班に分かれ2㎞程のコースを約1時間半で廻りました。
普段この地域を清掃してくださっている方がいるのか、目立つ場所のゴミは例年に比べて少なく感じました。
しかし、繁みや窪みなどにゴミが溜まっており、それらを回収して廻りました。
分別した結果、可燃物400ℓ、不燃物100ℓとなりました。
今回は初めて清掃活動に参加される方も多く、ゴミの多さに驚いた、との感想をいただきました。
今年度も美化活動やクリーンフットパスなど、月に1~2回の清掃活動を実施して参ります。
皆様のご参加をお待ちしております。
シイタケ植菌体験会を実施しました!
去る3月16日、富士吉田市内の山梨県立ひばりが丘高校の敷地をお借りして「シイタケ植菌体験会」を実施しました。
昨年に引き続き富士北麓森林組合様のご協力のもと、250名の参加者に体験をしていただきました。
ドリルで穴を開けた原木にシイタケの種菌を打ち込むのですが、雑菌が入らないよう打ち込む直前にドリルで穴を開けます。3人がかりで穴開け作業をしていただきました。
45㎝の長さの原木に穴が20カ所作られ、そこに参加者が木づちで種菌のコマを打ち込みます。
体験会場は家族連れや友人と共になど富士北麓在住の方を中心に賑わいました。それぞれに森林組合の方が丁寧に指導をしていただき、管理方法も合わせて説明していただきました。
シイタケの収穫は早くて翌年、一般的には翌々年とのことです。
原木から成る、美味しいシイタケが収穫できることを期待しております。
水資源保全のための森林整備を進めています!
粟井英朗環境財団では設立当初の2013年より、富士山麓の水資源を保全するための森林整備活動に取組んでおります。
現在整備を進めている森林は、富士山北麓の標高約1,100mに位置する約50haの広さの森林です。2019年に地権者と「水資源保全のための森林契約」を締結をし、より多くの雨が地表に到達して地面に浸透しやすい森づくりを目指して毎年1haずつ除伐と間伐作業を進めてまいりました。
対象となる森林は、もとは戦後にカラマツを植栽した人工林でしたが、2019年時点で様々な樹木が自然と生えていたことから、皆伐をして苗木を植栽するのではなく、ミズキやクリ、フジザクラなど、生育中の広葉樹を残していく整備方針としました。
(写真1)除伐・間伐作業後に毎年草刈を行っている第1区画森林
(写真2)整備をしていない自然な状態の森林
現在第5区画まで整備が進んでおり、試験的に第1区画は1年に1回の草刈作業を行うことで、地表の植生にどのような影響を与えるかの調査をしています。
調査の結果は一般市民を対象とした観察会にて毎年お知らせをしており、その他にも参加者が森林に親しむことが出来る企画を実施しています。
(写真3)植物と昆虫の観察会の様子
(写真4)野鳥の観察会の様子
2024年も5月に清掃活動と野鳥観察会を、8月に植物と昆虫の観察会を開催する予定です。
皆様のご参加をお待ちしております。
エコプロ2023視察研修会を実施しました!
去る12月6日、東京ビックサイトにて開催されている「エコプロ2023」視察研修会を、財団主催としては4年ぶりに実施しました。
借上げバスにて財団を出発し、現地にて11:00~15:00まで約4時間の自由行動、参加者各自でフロアを廻っていただきました。
行きと帰りの車内にて参加者より以下の話を伺いました。
◆行き「心がけているエコ活動」
・自宅の不要なものを片付ける
・ペーパレスに20年とりくんでいる
・毎日のウォーキング時にゴミを拾っている
・健康維持に心がけ、医療費のエコをめざしている
・刺身を頼んだ時には自宅の皿を持っていく。ゴミを出さないように心掛けている
・観光客が増えて自宅にゴミを捨てられる。それを日々片付けている。
・食品のトレー回収は必ずしている
・車の無駄なエンジンは切るようにしている
・3世代で暮らしているのでフードロスに特に気を使っている。ペットボトルも必ずリサイクルしている。
・電気代を減らすために、白熱球→蛍光灯→LEDに切り替えている。水力発電にも関心がある。
・温暖化防止のために、食品ロスと断捨離を心がけている
◆帰り「研修の感想」
・物づくりの体験コーナーが楽しかった。和紙や端切れを使ったドールハウス作りに挑戦した。
・浄水設備が進化してコンパクトになっているのに驚いた。富士吉田は水が綺麗なので有難い。
・使われなくなったプラスチック容器をリサイクルする企業の取組みの苦労を知れた。
・木を使った車の展示が興味深かった。
・時代を反映してか、半導体の展示があり興味深かった。
・有機物を無機物に分解するバイオマストイレの展示が興味深かった。小さな業者も頑張っているので応援したい。
・山梨県の県有林ブースで話を聞き、2/3が森林と聞いて改めて森林県だと認識した。バイオマストイレも、介護や災害時にもっと普及したらよいと思った。
・ブースの活気があり、日本もすてたものじゃないと感じた。
・補修して長く使うリユースの技術に感心した。
恒例の企画にしておりますのでまた来年も実施する予定です。
ご参加お待ちしております。
クリーンフットパスを実施しました!
去る11月25日、今年度最後のクリーンフットパスを実施しました。
2023年度は5月にスタートし、雨に降られず毎月実施できましたので今回が7回目の実施となります。
コースは忍野村内野地区、講師は9月に引き続き天野安夫氏にお願いをしました。天野氏は忍野村誌編纂古文書調査官を勤められたこともあり、地域の歴史のエキスパートです。
今回は集合場所とした天狗社から時計回りに、内野用水記念碑・大震水災記念碑、安養軒、承天寺、八幡社、蚕影神社、浅間神社の順に廻りました。
まず集合場所の天狗社について、御神体は摩利支天龍倉権現で、それを守護するものとして大天狗、小天狗があったとされることから「天狗社」と称されるようになったと考えられるそうです。
境内には大六天石祠、八大龍王石祠が並んで祀られています。
天狗社境内を出て、内野コミュニティーセンターに向かいます。センター敷地内には3つの大きな石碑が右から大震水災記念碑、耕地整理竣工記念碑、内野用水・山中疎水工事顕彰碑の順に並んでいます。
今から100年前、1923年9月1日に起こった地震は内野地域にも大被害をもたらしました。さらにはその13日後に暴雨が襲い洪水が発生。光景は目を覆う状況で泥海と化したそうです。その翌年に内野耕地整理組合が設立され、耕地整理された証として記念碑が、また1952年に建てられた内野用水・山中疎水工事顕彰碑は、水に恵まれなかった地域に山中湖の水を引いた先人の偉業を称え建てられたものです。
次に天神社、隣接する安養軒に立ち寄ります。天神社は菅原道真公を祀ったもの、安養軒は阿弥陀如来画を御本尊としています。
承天寺前を北に向かい、山際の石段を登った先に鎮座する八幡社。そこから、ごく最近に整備された林道を東に歩き蚕影神社から浅間神社へと向かいます。
浅間神社の境内にはクマガイソウの群生地が、また幹囲約5m、高さは35mもの大きなトチノキがそびえ立ちます。
浅間神社の社務所兼御筒粥殿では毎年2月22日に筒粥神事が執り行われています。ヨシに入る粟の量でその年の作物や同者の吉凶を占うものです。
浅間神社を後にして、内野地域でも歴史の古い地区と言われる古屋地区を通り、集合場所の天狗社へ戻ります。
道祖神や石碑などが数多く存在し、それぞれに説明をしていただいたコースでした。
拾ったゴミを分別し、可燃物70ℓ、不燃物20ℓ。
天野氏には20ページにも渡る資料をご準備いただきました。この場をお借りして改めて感謝を申し上げます。また資料を作成するにあたりご協力いただき、当日にも参加してくださった忍野村文化財審議委員長の渡辺氏にも心よりお礼を申し上げます。
地域を散策しながら清掃活動を行うクリーンフットパス。次回は暖かくなった2024年5月を予定いたします。
またのご参加をお待ちしております。
吉田高校富士山学をお手伝いしました!
11月15日、山梨県立吉田高等学校1年生が履修する富士山学の一環として、富士山麓での清掃活動のお手伝いをいたしました。
清掃場所は富士北麓公園周辺約1.5㎞。生徒13人が約1時間、道路沿いのゴミを回収しました。
分別の結果、可燃物70ℓ、缶瓶45ℓ、ペットボトル35ℓとなりました。
今回は缶、瓶、ペットボトルの個数を数えてみました。
缶 76個(内訳:コーヒー39、アルコール29、その他8)
瓶 5個(内訳:栄養ドリンク2、酒1、その他2)
ペットボトル 32個(各種様々)
目立った内訳の特徴として、缶アルコール29個の内、同一種類の缶が23個もありました。缶コーヒー39個の内最も多い同一種類は11個でした。ペットボトルは様々な種類が捨てられていました。
可燃物の内訳としては、食品包装プラスチック、紙の飲料容器、プラスチックカップ容器、発砲スチロール食品容器が目立ちました。
富士山は日本を代表する美しい山であるだけでなく、大切な水源地でもあります。ゴミは必ず持ち帰り適切に処理しましょう。
富士山美化活動を実施しました!
去る11月11日、富士吉田市内にて富士山美化活動を実施しました!
月に1度開催しているクリーンフットパスは、地域の名所を巡りながら2㎞程のコースのゴミを拾いますが、富士山美化活動はゴミを拾うことに特化した活動です。
今回のコースはゴミが特に多いことから、2016年より毎年清掃対象としているコースで今回で7年目を迎えます。
富士吉田市青少年センターでの開会式を終え、早速清掃を開始。
ゴミが多い場所の特徴として、車の通りが多いが民家の少ない森林地帯や大通りなどがあげられます。つまり人目の付かない緑地地帯にゴミは捨てられる傾向にあります。
当日は曇りではありましたが雨には降られず、終盤に差し掛かった紅葉を楽しみながらの活動となりました。
今回も、近くに採水工場のある富士山の銘水株式会社や地元高校生に参加をしていただき、皆で協力しあいながら約5㎞の距離を2時間かけて無事に歩ききりました。
分別したゴミの量は可燃物350ℓ、不燃物170ℓで、最もゴミの量の多かった2018年と比べて半分にはなりましたが、昨年と比べると、同程度でした。
閉会式では、今回初めて清掃活動に参加したという方より感想をいただきました。
「想っていたよりもペットボトルのゴミが多くて驚いた」「コロナのために外出を控えていたたが、久しぶりに行事に参加した。歩くと清々しく、紅葉も美しく、とても楽しかった」との声をいただきました。
海洋プラスチックゴミの問題は、地球温暖化問題と共に環境2大課題とも言われています。海のプラスチックゴミの6割から8割は陸に捨てられたゴミが用水や川を伝って海に流れ出ると言われています。
富士山麓の環境保全活動の一環として実施している清掃活動ではありますが、広く地球環境の問題と位置付けて、これからも住民の皆様と一緒に活動を続けていきたいと思います。
クリーンフットパスを実施しました!
去る10月28日、クリーンフットパス「松山地区散策コース」を実施しました!
今回は松山地区在住の財団役員より以下の名所を案内いただきました。
1 松尾神社:戦国武将小林氏の屋敷跡。1523年に河口湖船津より進出するも織田信長によって滅亡。1713年に再建。
2 神田堀川:雪代跡の空堀。
3 鎌倉街道:奈良時代からの古道。金鳥居からの道沿いには木が植えられていたことから並木通りとも言われる。
4 カンカン地蔵:松山の農民が畑仕事の行き帰りに石をぶつけたり叩いたりして翌日の天気を占った。(富士吉田市発行「松山の民俗」より)
5 高尾山穂見神社:南アルプス市高尾に本社。福銭(資本金)貸しの神事が行われる。
なお松尾神社の神事などを記録したブログをご紹介しますので是非ご覧ください。
「松尾神社歳時記」↓
https://ma2ojinjya.blogspot.com/
さて、集合場所とした松尾神社での開会式後には、早速神社の説明をしていただきました。
かつては戦国武将小林氏の屋敷だった話の他、「鎮守の杜」と言われる神社境内の森の多面的な機能について話をしてくださいました。特に樹が植えられていることにより人工物が多い街の中にあって、生物の多様性が維持されたり緑の回廊(コリドー)の一部として大切な役割があることや、1906年の神社合祀令に対し南方熊楠が生物的価値の点から反対運動を行ったことなど、大変に興味深い説明をしていただきました。
境内のケヤキの切り株(樹齢想定150年)やオオヤマザクラも紹介いただきました。
神社の西側に位置する神田堀川に移動し、カラボリ(空堀)であるからカンダホリ(神田堀)になったのではとの推論や、桂川から引いた福地用水の水が流れていることなど説明いただきました。また小林氏の松山館としては天然の要塞として機能のではないかとの推論の説もお話いただきました。
散策コースの通りに面した畑では、IL ST BIBITONE 西井代表より活動取組についてのお話を伺いました。西井さんは約5年前に山梨に移住し、現在は自ら栽培したハーブなどを原料にした地ビールを販売しています。小室浅間神社で行われる流鏑馬祭りの馬主としても地域に携わり、馬糞を畑の堆肥に使うことで地域資源の循環にも貢献していきたいとのことでした。
御坂道、甲斐路とも言われる鎌倉街道についての説明の際には、かつては樹も人家も少ない草原環境であった時代の絵図を見せていただきながら時代の変遷について解説をしていただきました。
カンカン地蔵を通り、高尾山穂見神社に到着。11月30日の夜に行われる例祭では、日光山輪王寺の外山毘沙門天縁日で有名な「資本金貸し」の神事が行われるそうです。
帰路も神田堀川にかかる細い橋を渡り、松尾神社に戻ります。堀沿いの雑木林にはイチョウの樹が生えており、イチョウの果実はタヌキしか食べないとのことから、タヌキの糞によりどこかから運ばれてきたのではとの考察説明をいただきました。
神社に戻り、ゴミを分別。可燃物60ℓ、不燃物15ℓとなりました。
参加者からは「昨年移住をして、近所に住んでいるのでとても勉強になった」「場所によってゴミの種類が違うことが興味深かった。どんな人が捨てているのか想像しながらゴミを拾った」「移住者の取組みは、地元の人とは発想が違って斬新だ」など感想をいただき閉会。
当日は穏やかな陽気で屋外での散策日和となりました。
参加者の皆様のご協力に感謝もうしあげます。