粟井英朗環境財団|活動状況について

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活動状況について

クリーンフットパスを実施しました!

去る5月6日、2024年度第1回目となるクリーンフットパスを実施しました。

クリーンフットパスは冬季を除く月に1回、地域を散策しながらゴミを拾う活動です。2~3㎞のコースを午前中の2~3時間かけて廻ります。回によっては講師をお招きし、環境や歴史文化について解説をしていただきながら実施します。

 

今回は、山梨県富士山科学研究所にて野鳥の研究をしている水村春香氏を講師に迎え、清掃活動の前に「富士山麓に生息する野鳥について」お話を伺った上、清掃活動にも同行していただきながら、野鳥の解説をしていただく企画といたしました。

 

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座学では講師より ①富士山の鳥と環境 ②水源林の鳥とその調査 ③水源林の鳥の鳴き声を聞いてみよう、の3項目について説明をしていただきました。

富士山は日本3大「鳥を見るスポット」とも言われ、1934年に日本で初めて開催された探鳥会も富士山麓で開催されるほど、多種多様な鳥が生息することで有名です。特に富士山の標高差による多様な環境(高山帯/亜高山帯/山地帯)が、その種類の多さに影響をしており、それに加え、富士五湖などの湖や、梨ヶ原などの草原があることで多様性を更に増しています。

特に富士山麓の森林は、主に東南アジアで越冬し初夏にかけて日本に渡ってきて繁殖する「夏鳥」の繁殖にとって重要な場所とのことです。また世界的な傾向として、草原や農地に生息する「開放地性鳥類」が劇的に減少している中、富士山麓の草原は大変貴重な場所とのお話でした。

その他にも講師より、鳥の「さえずり」と「地鳴き」の違いや、清掃活動を行う水源林で確認できた鳥を紹介いたただき、座学を終え、清掃場所に向かいました。

 

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今回清掃をするエリアは、財団や地権者と共に進めている水源涵養機能向上を目的として整備を進めている水源林周辺です。かつて投棄された古い空き缶多いことが今回のゴミの特徴でした。

ビンズイ

 

野鳥は、ウグイス、シジュウカラ、ヒガラの他にも、講師の解説によりイカルやビンズイ(上の写真)も確認でき、今回のコースで10種類ほど見聞きすることができました。

約2時間のフットパスを終え、ゴミを分別。参加者からは「思ったよりもゴミが多かった」「鳥は図鑑などで調べることはあるが本物の声を聞くのは初めてだったのでとてもよかった」などの感想をいただき解散。

 

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ゴミは可燃ゴミ210ℓ、不燃ゴミ120ℓ、その他車の部品など、の結果となりました。

 

富士山麓は多種多様な野鳥の住処・繁殖地です。これからも自然環境を大切にし、沢山の野鳥の声に癒される環境で生活をしていきたいものです。

講義をしていただきました講師の先生、ゴミを回収していただいた参加者の皆様に改めて感謝を申し上げます。

清掃活動を実施しました!

4月13日に実施した清掃活動について、時間の都合により予定していた箇所の清掃が行えなかったことから、4月26日に財団メンバーのみで清掃を実施しました。

併せて、毎年秋に実施している清掃箇所のゴミも目立っていたことからその道も含め、3名で2時間、距離にして1㎞強のゴミを回収しました。

 

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分別した結果、可燃物320ℓ、不燃物70ℓの結果となりました。

美しい富士山にふさわしい、ゴミのないきれいな街にしたいものです。

清掃活動に協働いたしました!

4月13日、企業様が行う清掃活動に協働いたしました。

場所は富士北麓公園周辺で、昨年11月15日に実施した吉田高校富士山学の清掃箇所とほぼ同じコースを対象に約1.5㎞を1時間半かけて清掃しました。

 

分別の結果、可燃物220ℓ、缶瓶110ℓ、ペットボトル50ℓとなりました。

 

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今回も11月15日と同様に缶、瓶、ペットボトルの概数を数えてみました。

 

缶 250個(内訳:コーヒー140、アルコール70、その他40)

瓶 50個(内訳:栄養ドリンク25、酒10、その他15)

ペットボトル 50個(各種様々)

 

アルコールの70個の内、同一種類の缶が41個ありました。コーヒーも同じような種類が捨てられる傾向が。ペットボトルは各種様々な種類が捨てられている傾向でした。

 

ゴミは捨てずに持ち帰り、分別して適切に捨てましょう。

 

富士山美化活動を実施しました!

去る4月12日、富士吉田市農村公園周辺の美化活動を実施しました。

農村公園の周辺には約40haの城山東農振地区が広がっています。

主に水稲が生産されており、当財団も契約農家より毎年玄米を仕入れ販売をしています。

また、財団が主催するイベントの参加景品としても当該地のお米を配布し大変に喜ばれているところです。

 

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今回は20名の参加者に参集いただき、2班に分かれ2㎞程のコースを約1時間半で廻りました。

 

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普段この地域を清掃してくださっている方がいるのか、目立つ場所のゴミは例年に比べて少なく感じました。

しかし、繁みや窪みなどにゴミが溜まっており、それらを回収して廻りました。

 

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分別した結果、可燃物400ℓ、不燃物100ℓとなりました。

今回は初めて清掃活動に参加される方も多く、ゴミの多さに驚いた、との感想をいただきました。

 

今年度も美化活動やクリーンフットパスなど、月に1~2回の清掃活動を実施して参ります。

皆様のご参加をお待ちしております。

シイタケ植菌体験会を実施しました!

去る3月16日、富士吉田市内の山梨県立ひばりが丘高校の敷地をお借りして「シイタケ植菌体験会」を実施しました。

昨年に引き続き富士北麓森林組合様のご協力のもと、250名の参加者に体験をしていただきました。

 

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ドリルで穴を開けた原木にシイタケの種菌を打ち込むのですが、雑菌が入らないよう打ち込む直前にドリルで穴を開けます。3人がかりで穴開け作業をしていただきました。

 

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45㎝の長さの原木に穴が20カ所作られ、そこに参加者が木づちで種菌のコマを打ち込みます。

 

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体験会場は家族連れや友人と共になど富士北麓在住の方を中心に賑わいました。それぞれに森林組合の方が丁寧に指導をしていただき、管理方法も合わせて説明していただきました。

シイタケの収穫は早くて翌年、一般的には翌々年とのことです。

原木から成る、美味しいシイタケが収穫できることを期待しております。

水資源保全のための森林整備を進めています!

粟井英朗環境財団では設立当初の2013年より、富士山麓の水資源を保全するための森林整備活動に取組んでおります。

現在整備を進めている森林は、富士山北麓の標高約1,100mに位置する約50haの広さの森林です。2019年に地権者と「水資源保全のための森林契約」を締結をし、より多くの雨が地表に到達して地面に浸透しやすい森づくりを目指して毎年1haずつ除伐と間伐作業を進めてまいりました。

対象となる森林は、もとは戦後にカラマツを植栽した人工林でしたが、2019年時点で様々な樹木が自然と生えていたことから、皆伐をして苗木を植栽するのではなく、ミズキやクリ、フジザクラなど、生育中の広葉樹を残していく整備方針としました。

 

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(写真1)除伐・間伐作業後に毎年草刈を行っている第1区画森林

 

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(写真2)整備をしていない自然な状態の森林

 

現在第5区画まで整備が進んでおり、試験的に第1区画は1年に1回の草刈作業を行うことで、地表の植生にどのような影響を与えるかの調査をしています。

調査の結果は一般市民を対象とした観察会にて毎年お知らせをしており、その他にも参加者が森林に親しむことが出来る企画を実施しています。

 

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(写真3)植物と昆虫の観察会の様子

 

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(写真4)野鳥の観察会の様子

 

2024年も5月に清掃活動と野鳥観察会を、8月に植物と昆虫の観察会を開催する予定です。

皆様のご参加をお待ちしております。

 

エコプロ2023視察研修会を実施しました!

去る12月6日、東京ビックサイトにて開催されている「エコプロ2023」視察研修会を、財団主催としては4年ぶりに実施しました。

借上げバスにて財団を出発し、現地にて11:00~15:00まで約4時間の自由行動、参加者各自でフロアを廻っていただきました。

 

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行きと帰りの車内にて参加者より以下の話を伺いました。

◆行き「心がけているエコ活動」

・自宅の不要なものを片付ける

・ペーパレスに20年とりくんでいる

・毎日のウォーキング時にゴミを拾っている

・健康維持に心がけ、医療費のエコをめざしている

・刺身を頼んだ時には自宅の皿を持っていく。ゴミを出さないように心掛けている

・観光客が増えて自宅にゴミを捨てられる。それを日々片付けている。

・食品のトレー回収は必ずしている

・車の無駄なエンジンは切るようにしている

・3世代で暮らしているのでフードロスに特に気を使っている。ペットボトルも必ずリサイクルしている。

・電気代を減らすために、白熱球→蛍光灯→LEDに切り替えている。水力発電にも関心がある。

・温暖化防止のために、食品ロスと断捨離を心がけている

◆帰り「研修の感想」

・物づくりの体験コーナーが楽しかった。和紙や端切れを使ったドールハウス作りに挑戦した。

・浄水設備が進化してコンパクトになっているのに驚いた。富士吉田は水が綺麗なので有難い。

・使われなくなったプラスチック容器をリサイクルする企業の取組みの苦労を知れた。

・木を使った車の展示が興味深かった。

・時代を反映してか、半導体の展示があり興味深かった。

・有機物を無機物に分解するバイオマストイレの展示が興味深かった。小さな業者も頑張っているので応援したい。

・山梨県の県有林ブースで話を聞き、2/3が森林と聞いて改めて森林県だと認識した。バイオマストイレも、介護や災害時にもっと普及したらよいと思った。

・ブースの活気があり、日本もすてたものじゃないと感じた。

・補修して長く使うリユースの技術に感心した。

 

恒例の企画にしておりますのでまた来年も実施する予定です。

ご参加お待ちしております。

 

クリーンフットパスを実施しました!

去る11月25日、今年度最後のクリーンフットパスを実施しました。

2023年度は5月にスタートし、雨に降られず毎月実施できましたので今回が7回目の実施となります。

コースは忍野村内野地区、講師は9月に引き続き天野安夫氏にお願いをしました。天野氏は忍野村誌編纂古文書調査官を勤められたこともあり、地域の歴史のエキスパートです。

今回は集合場所とした天狗社から時計回りに、内野用水記念碑・大震水災記念碑、安養軒、承天寺、八幡社、蚕影神社、浅間神社の順に廻りました。

 

まず集合場所の天狗社について、御神体は摩利支天龍倉権現で、それを守護するものとして大天狗、小天狗があったとされることから「天狗社」と称されるようになったと考えられるそうです。

 

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境内には大六天石祠、八大龍王石祠が並んで祀られています。

 

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天狗社境内を出て、内野コミュニティーセンターに向かいます。センター敷地内には3つの大きな石碑が右から大震水災記念碑、耕地整理竣工記念碑、内野用水・山中疎水工事顕彰碑の順に並んでいます。

今から100年前、1923年9月1日に起こった地震は内野地域にも大被害をもたらしました。さらにはその13日後に暴雨が襲い洪水が発生。光景は目を覆う状況で泥海と化したそうです。その翌年に内野耕地整理組合が設立され、耕地整理された証として記念碑が、また1952年に建てられた内野用水・山中疎水工事顕彰碑は、水に恵まれなかった地域に山中湖の水を引いた先人の偉業を称え建てられたものです。

 

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次に天神社、隣接する安養軒に立ち寄ります。天神社は菅原道真公を祀ったもの、安養軒は阿弥陀如来画を御本尊としています。

 

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承天寺前を北に向かい、山際の石段を登った先に鎮座する八幡社。そこから、ごく最近に整備された林道を東に歩き蚕影神社から浅間神社へと向かいます。

 

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浅間神社の境内にはクマガイソウの群生地が、また幹囲約5m、高さは35mもの大きなトチノキがそびえ立ちます。

浅間神社の社務所兼御筒粥殿では毎年2月22日に筒粥神事が執り行われています。ヨシに入る粟の量でその年の作物や同者の吉凶を占うものです。

 

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浅間神社を後にして、内野地域でも歴史の古い地区と言われる古屋地区を通り、集合場所の天狗社へ戻ります。

 

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道祖神や石碑などが数多く存在し、それぞれに説明をしていただいたコースでした。

拾ったゴミを分別し、可燃物70ℓ、不燃物20ℓ。

 

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天野氏には20ページにも渡る資料をご準備いただきました。この場をお借りして改めて感謝を申し上げます。また資料を作成するにあたりご協力いただき、当日にも参加してくださった忍野村文化財審議委員長の渡辺氏にも心よりお礼を申し上げます。

地域を散策しながら清掃活動を行うクリーンフットパス。次回は暖かくなった2024年5月を予定いたします。

またのご参加をお待ちしております。

 

吉田高校富士山学をお手伝いしました!

11月15日、山梨県立吉田高等学校1年生が履修する富士山学の一環として、富士山麓での清掃活動のお手伝いをいたしました。

清掃場所は富士北麓公園周辺約1.5㎞。生徒13人が約1時間、道路沿いのゴミを回収しました。

分別の結果、可燃物70ℓ、缶瓶45ℓ、ペットボトル35ℓとなりました。

 

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今回は缶、瓶、ペットボトルの個数を数えてみました。

缶 76個(内訳:コーヒー39、アルコール29、その他8)

瓶 5個(内訳:栄養ドリンク2、酒1、その他2)

ペットボトル 32個(各種様々)

 

目立った内訳の特徴として、缶アルコール29個の内、同一種類の缶が23個もありました。缶コーヒー39個の内最も多い同一種類は11個でした。ペットボトルは様々な種類が捨てられていました。

可燃物の内訳としては、食品包装プラスチック、紙の飲料容器、プラスチックカップ容器、発砲スチロール食品容器が目立ちました。

 

富士山は日本を代表する美しい山であるだけでなく、大切な水源地でもあります。ゴミは必ず持ち帰り適切に処理しましょう。

 

 

富士山美化活動を実施しました!

去る11月11日、富士吉田市内にて富士山美化活動を実施しました!

月に1度開催しているクリーンフットパスは、地域の名所を巡りながら2㎞程のコースのゴミを拾いますが、富士山美化活動はゴミを拾うことに特化した活動です。

今回のコースはゴミが特に多いことから、2016年より毎年清掃対象としているコースで今回で7年目を迎えます。

富士吉田市青少年センターでの開会式を終え、早速清掃を開始。

 

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ゴミが多い場所の特徴として、車の通りが多いが民家の少ない森林地帯や大通りなどがあげられます。つまり人目の付かない緑地地帯にゴミは捨てられる傾向にあります。

 

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当日は曇りではありましたが雨には降られず、終盤に差し掛かった紅葉を楽しみながらの活動となりました。

今回も、近くに採水工場のある富士山の銘水株式会社や地元高校生に参加をしていただき、皆で協力しあいながら約5㎞の距離を2時間かけて無事に歩ききりました。

分別したゴミの量は可燃物350ℓ、不燃物170ℓで、最もゴミの量の多かった2018年と比べて半分にはなりましたが、昨年と比べると、同程度でした。

閉会式では、今回初めて清掃活動に参加したという方より感想をいただきました。

「想っていたよりもペットボトルのゴミが多くて驚いた」「コロナのために外出を控えていたたが、久しぶりに行事に参加した。歩くと清々しく、紅葉も美しく、とても楽しかった」との声をいただきました。

 

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海洋プラスチックゴミの問題は、地球温暖化問題と共に環境2大課題とも言われています。海のプラスチックゴミの6割から8割は陸に捨てられたゴミが用水や川を伝って海に流れ出ると言われています。

富士山麓の環境保全活動の一環として実施している清掃活動ではありますが、広く地球環境の問題と位置付けて、これからも住民の皆様と一緒に活動を続けていきたいと思います。

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