星空観察会を開催しました!
11月25日(土)、先月開催予定でありながら台風の為延期になっていた星空観察会「星空ウォッチングinふじよしだ」が、明見湖公園にて開催されました!
今回の企画は、昨年富士吉田市が世界空気環境学会より、空気が綺麗な都市の認定を日本で初めて受けたことから立てられましました。
空気が綺麗であれば、星も綺麗に見えるはず。その素晴らしい条件を生かした企画を株式会社合力様に依頼し、明見湖公園の指定管理者であるNPO法人母さんの楽校の皆様や、星のソムリエの資格を持つ前田悟郎様、望遠鏡メーカの株式会社ビクセン様のご協力いただき実現に至りました。
迎えた当日、まずは、講師の近藤ひろみ氏より星や惑星のお話を聞いた後、レクチャーを受けながら各人、星座早見盤の作成を行いました。
完成した早見盤を持って、日が暮れた屋外へ。
講師の方が、地球と月の模型を使って、それぞれの大きさや距離間について説明をしてくださりました。
近くにあるように見える月も、地球との距離は思っていた以上に離れていること知ることが出来ました。
続いては、お待ちかね、望遠鏡を覗いて月を観察。
拡大された月にはハッキリとクレーターが見えて皆さん「わー、すごい」と驚きの声。
続いて、星座早見盤を手にしながら夜空を見上げました。夏の大三角形を形作る、白鳥座のデネブやこと座のベガなどを観察することが出来ました。
小一時間、屋外での観察を終え、室内にてまとめを行いました。
母さんの楽校の皆さんが準備してくださった、「おつけだんご」とサツマイモ入りのお汁粉を食べながら、星空に関連する環境問題について講師の方と一緒に考えました。
最後の感想シェアでは参加者から「月のクレーターがはっきり見えて驚いた」「鳥が北極星を見て飛ぶ方向を決めているなんてすごい」などの感想が聞かれました。
環境が良いからこそ綺麗に見える星空。
星空観察を通じて学べることは沢山あります。今後も良い企画を作ってまいりますので、是非楽しみにしていてください!
第10回クリーンフットパスを実施しました!
去る10月15日(水)、今年度第10回目となるクリーンフットパスを実施しました!
朝はかなり冷え込みましたが、太陽の日が差し込むと、小春日和のような陽気となりました。
今回は「桂川・穴口用水コース」と称し、西桂町にある桂川公園集合・出発の後、郡内の織物産地の老舗、現在は傘を専門に生産されている株式会社槙田商店に立ちより、お話を伺うことが出来ました。
続いて、富士吉田市の名誉市民第1号であります河合信水氏の生誕地である場所には、ご両親をまつった記念碑があり、説明版からも、信水氏の功績、ご両親への思いを知ることが出来ました。
続いて立ち寄りました浅間神社からは、湧水がコンコンと湧き出ており、絶滅危惧種のバイカモが溢れんばかりに生育していました。
続く坂道を富士山方面に歩くと、桂川沿いに穴山用水があります。その脇の狭い歩道を歩いて行くと、護岸工事のされていない川壁が見え、そこからは、溶岩から勢いよく湧き出る伏流水を観察することが出来ました。
まさに豊富な湧水の里を象徴するような美しい場所、素晴らしい景観です。
帰りは、桂川沿いに整備された遊歩道を通り、桂川公園に到着。
東屋にてお茶を楽しみました。
富士山の湧水地を歩く、穏やかなコースを楽しむことが出来ました。
新米試食会を開催しました!
財団では、地域の水資源保全の活動の一環として、地下水を育む農地を活用した農業体験会を開催してまいりました。
11月11日(土)、財団事務所にて新米試食会として、その収穫物を味わう企画を催しました!
開会式の後、地元の食材クイズ大会を開催しました!
出題テーマは1肉・卵・魚 2野菜 3米 と3ラウンド実施し、優勝者にはそれぞれ1忍野産卵 2富士吉田産サツマイモ・里芋 3富士吉田産五百川をプレゼントしました。
クイズ大会の後は、お待ちかねの食事会です。
用意したお米は3種類。富士吉田産のミルキークーンと五百川。内、ミルキークイーンは体験会で田植・稲刈を行った圃場で収穫されたものも提供しました。
おかずは、忍野産の卵、都留産の甲斐サーモンのホイル焼き、シカ肉シチュー、ネギ味噌です。付け合わせに体験会にて収穫したサツマイモとジャガイモのペーストを添えました。
天候にも恵まれて、皆さん、地元の美味しい作物を堪能していただきました。
富士山麓は、お水が綺麗で美味しく、寒暖差から美味しい作物が収穫することが出来ます。
この恵みを改めて認識していただけたら嬉しい限りです。
財団では来年度も様々な農業体験会を企画しますので、是非楽しみにしていただけたらと思います。
第9回クリーンフットパスを実施しました!
10月25日、あいにくの雨模様でしたが、第9回クリーンフットパスを実施しました!
コースは先週実施した18日同じコースで、案内についても桑原安男様他、地域の皆様にご協力いただきました。
大明見36屋敷は、地域の中央を縦に通る通称「宿通り」に向かって長細く地割がされています。昔は通りに面した場所に家屋が建ち、その奥には田畑が作られておりましたが、現在その形状を留めている土地は、浅間神社の宮司のお宅のみとなっているそうです。
また、ほとんどの区割り地域にある稲荷社は「宿通り」に向かって配置されていることも、興味深い気づきとなりました。
大明見には宮下家が多いことでも有名ですが、江戸時代、飢饉で困窮していた地域を代表して、宮下家の名主が幕府に直訴に参りました。しかし当時直訴はご法度、打ち首の仕打ちとなってしまいました。現在でも地域にて名主の冥福を祈るためのお地蔵様が祀られております。
また慈光院でのお話にて、もともと大日如来の両脇にお立ちになっていた2体のお不動様の内1体は、現在不動湯に祀られてあることも知ることが出来ました。
歩くほどに沢山の歴史を見たり聞いたりすることが出来る明見地域。
是非、今度は地域にお住まいの方々を対象に開催したい、とも思っております。
サツマイモ掘り取り体験会を実施しました!
第8回クリーンフットパスを実施しました!
10月18日(水)、今年度第8回目となるクリーンフットパスを富士吉田市大明見地域にて開催しました!
長雨の合間の貴重な晴れ間、大勢の皆様にお集まりいただきました。
今回ご案内いただくのは、地域の歴史にお詳しい桑原安男様、加賀美様、小室浅間神社の宮下宮司、杓子山観光協会の皆様です。
まずは、浅間神社についてを宮下宮司に説明いただきました。
小室浅間神社は江戸時代1686年に杓子山麓にあった古屋敷より現在の場所に移転されました。
境内には福地八幡神社や護国神社、菅原道真公を祀る社などが鎮座しています。
大明見に多い桑原家の家系をたどると、菅原道真公にさかのぼることから、古くより社や祀られております。
境内にある天然記念物コナラの大木を見学した後、浅間神社を出発。今回のフットパスタイトルにもなっている「36屋敷跡」を廻ります。
当該地域は1686年、当時郡内を統治していた秋元但馬守の指導のもと、碁盤の目のように36屋敷の地割をした後、古屋敷より村を移転しました。現在1000戸の戸数の内、100以上の土蔵が残っている街としてめずらしく、稲荷神社や阿弥陀堂などが多数みられる地域です。
加賀美家が管理している阿弥陀堂を、地域にお住まいの加賀美さんよりご説明していただきました。1年に1度同族で集まり、お祭りを執り行うそうです。
富士吉田市の名誉市民第一号桑原幹根氏の生家を通り、天然記念物ナシの大木や大きなお屋敷の宮下様のご自宅を見学させていただいたり、沢山の見どころを廻った後、慈光院に本堂に上がらせていただきました。
以前は小室浅間神社の境内に祀られていた大日如来を、当該寺院にてお祀りしています。
約1時間半のコースを廻り、集合場所の浅間神社に到着しました。
最後に、お茶を飲みながら、感想のシェアや今後のイベント告知など行いました。
参加者からは、大通りを車で通るだけでは分からない、大明見の街並みが大いに堪能できたという声や、稲荷神社が沢山祀られているのにお驚いた、大きな家が多くて驚いた、という声が聞こえました。
次回は同コースを10月25日(水)に再度行います。ご参加おまちしております!
稲刈体験会を開催しました!
第7回クリーンフットパスを実施しました!
9月27日(水)、今年度7回目のクリーンフットパスを実施しました!
今回のコースは「大臼・小臼コース」称し、忍野村内にある「さかな公園」の駐車場を出発点として、周辺を散策をしました。
駐車場に接続している遊歩道を歩き、小臼に到着。確かに噴火口らしくお椀型に凹んだ形状になっていますが、約1万年前の噴火跡ですので、現在は草や木に覆われてしまっています。縄文時代の土器が多数発見されたそうです。
小臼を出た後は東海自然歩道を富士吉田方面に向かって歩きます。20分ほど歩き、大臼に到着。こちらは小臼より一回り大きい噴火口跡で、同じく草や木に覆われて形状がはっきりと確認できませんでしたが、こちらで小休憩。
休憩後は、桂川沿いの遊歩道を歩いて集合場所の駐車場に戻りました。
桂川は流れが穏やかでしたが、水量は豊富にあり、綺麗で澄みきった水中で泳ぐ川魚を目当てに、平日にも関わらず10名程の釣り人がおりました。
絶滅危惧種の梅花藻も沢山観察することができました。
身近にある風景・地形を再発見でき、気候にも恵まれ爽やかな気持ちでフットパスを終えることができました。
次回10月のフットパスは富士吉田市大明見地区を散策いたします。
ご参加おまちしております!
第6回クリーンフットパスを実施しました!
8月29日(火)、今年度第6回目となるフットパスを実施しました!
残暑の厳しい、蒸し暑い気候でしたが、22名の参加をいただき、予定通り開催、出発いたしました。
今回のコースは、富士北麓公園駐車場をスタートし、剣丸尾溶岩上に立地する「環境省生物多様性センター」と、「山梨県富士山科学研究所」を訪問しました。
これらを施設を結ぶ素晴らしい自然散策路が整備されており、溶岩の上に植生する植物を目で観察し、肌で感じながら歩くことが出来ました。
まずは1カ所目、生物多様性センターを訪れました。
見学担当者の藤井研究員に、センターの役割、生物多様性とはなんぞや、というお話を伺いました。
こちらの施設は、国内唯一の生物多様性に関する調査研究機関で、全国で調査されたデータを一括でとりまとめているということです。普段は非公開ですが、国内で観察される動物の剥製が厳重に保管されているということです。
フットパス当日もエントランスホールに剥製が何点か展示されており、触れることができました。
散策路を歩いて、次の目的地、富士山科学研究所を訪れました。
こちらでは、2班に分かれ、それぞれ、研究所職員より敷地内の植生や自然環境について説明をしていただきました。
身近にありながらも、初めて来られる方もおられ、「また家族と来たい」「説明が聞けて勉強になった」という声が聞かれました。
富士北麓地域に誇れる施設と言って過言ではないでしょう。
機会があれば、また是非足をお運びください。
本日は大変にお疲れ様でした。
新名庄川生き物観察会を開催しました!
8月18日(金)、新名庄川生き物観察会を開催しました!
新名庄川は、桂川の源流となり、富士山の湧水を含む清流として、貴重な生き物が生息している川です。
今回も、昨年に引き続き、忍野村の小学生を中心に申し込みいただいました。
まずは、講師の中川雄三先生より、生き物を網で捕獲する際の注意点について指導を受けました。
生き物はそのまま素手で触ると、人の体温によって火傷するので、触る場合は、川の水で手の温度を低くして触ることなど
教えていただきました。
レクチャーの後は、早速、川の中へ。
すくった生き物を容器に集め、それぞれの名前や特徴ついて説明を受けました。
ホトケドジョウという種類のドジョウは、湧き水のある綺麗な水、そして、護岸工事のされていない自然のままの川でしか生きることが出来ない、全国的に数が減っている貴重な生き物です。
1時間ほどの観察会で、ドジョウ、ナマズ、オイカワ、スジエビ、ミズカマキリ、他、計25種類の生き物を観察することができました!
観察会の後は、川のゴミを拾いました。
ガラスや茶碗のかけらが目立ちました。川に裸足で入ると大変に危険だということが分かりました。
最後に、観察した生き物を、全て川に返して解散。
解散の前には、中川雄三先生より、再度、川で遊ぶ場合の注意点について話がありました。
川では、子供だけでは絶対に遊ばないこと!
ルールを守りながら、地域の素晴らしい自然に親しみ、守っていきたいものですね。