粟井英朗環境財団|活動状況について

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活動状況について

「富士山合同フィールドワーク」に参加しました

去る10月11日(日)、富士山南麓を拠点に動植物の生育調査活動等をされている、富士山自然誌研究会様主催で開催された「富士山合同フィールドワーク~富士山南麓斜面の自然~」に参加してまいりました。

今回のフィールドワークは12回を数え、参加者は関係者を含め約70名と、盛大に開催されました。

コロナ対策を十分に、午前の観察会と、午後のレクチャーとの構成で進められました。

 

午前中の観察会は、地質、植生、ほ乳類、蝶類、昆虫類、鳥類の専門家7名を講師とし、7班に参加者を振り分け、集合場所の富士山スカイライン水ヶ塚駐車場から、富士山南麓斜面を歩きながら説明を伺いました。

 

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地質の観点から、今回のコースは、約2100年前に噴出した小天狗溶岩流と、約1230年前に噴出した水ヶ塚檜丸尾溶岩流の上にあり、遊歩道を歩きながら、溶岩が流れた様子などを観察しました。

 

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昼食をとったのち、集合場所に隣接する芝生広場にて、7名の専門家による調査研究結果の報告を聴講しました。

今その被害が問題となっている、ナラ枯れの広がりについての話も大変に興味深かったです。

 

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当財団の現在の活動範囲は山梨県内ですが、以前は静岡県の富士山麓も対象地域であったことから、久しぶりに再会した方もおり、同じ富士山麓で活動する者として、情報交流ができたことも大変に有意義でした。

今後も、このような活動交流の機会を企画してまいりたいと思います。

「富士山麓環境保全活動」視察研修会を実施しました

去る9月13日(日)、2020年度環境保全普及、育成事業の一環として、静岡県富士宮市の根原区が主催する「ススキウォーク・朝霧草原環境フォーラム」に参加いたしました。

財団の参集による7名を含め、地元住民や関係者、計35名が集まりました。

 

根原区が所有管理する朝霧草原の茅場面積は152haに及び、毎年春先に行う火入れ事業を始め、茅の生産や景観維持、茅場の多面的機能と生物多様性の保全などを目的に様々な事業を展開しておられます。

 

当日は生憎の天気ではありましたが、専門家の案内のもと、草原性の植物について解説をしていただきました。

 

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ワレモコウやマルバハギ、マツムシソウなど、秋を代表する可愛らしい山野草を観察することができました。

 

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約2時間のススキウォークを終えた後、茅倉庫にて朝霧草原環境保全フォーラムが開催されました。

「朝霧高原の植生の修復~アズマネザサの抑制と絶滅危惧種キキョウの再導入~」を演題とし、東京大学農学生命科学研究科の根本正之先生が、取り組まれている調査研究について講演を行いました。

 

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草原環境は、草を刈ったり、火入れをしてはじめて維持されますので、全国的に減少してしまった貴重な自然環境です。

草原性の動植物の住処として、そして地下水の水源域としての役割も期待される中、将来にわたって草原が維持されるよう模索している地元関係者の取り組みについて学ぶことができました。

参加者からも「ウォーキングは清々しく、沢山の山野草を知ることが出来た」「地元関係者の熱心な取り組みに関心した」など感想をいただき、有意義な視察研修会となりました。

 

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次回の研修会は、10月11日に「富士山南麓斜面の自然」について専門家より学びます。

ご参加をお待ちしております。

森林整備活動を継続実施しております

安全で美味しい湧き水や地下水を生み出す富士山麓の森林は、地域の財産であり、保全に努める必要があります。

 

当財団では、水源涵養機能を高めるための広葉樹の森づくりを目指し、富士山麓の契約森林にて整備活動を継続的に実施しております。

今年の4月下旬には、間伐後の森林1haへ150本のイロハモミジの苗を植樹しました。

 

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苗は無事に活着し、順調に生育しております。

 

今後も実施可能な範囲で、整備面積を拡大してまいる予定です。

関係者のみによる清掃活動を実施しております

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、地域の皆さまに広く参集をして行う活動は未だ自粛をしているところではありますが、財団関係者のみで行う清掃活動を、不定期ではありますが実施しておりますのでご報告いたします。

 

5月14日:富士吉田市農村公園周辺

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5月20日:財団事務所周辺

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5月21日:道の駅富士吉田周辺

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いずれの日も、ペットボトルとカンが容量としては多いものの、数として多いのはタバコの吸い殻でした。あらゆる路上にポイ捨てされています。

富士山の麓の水源地域として、ゴミのない美しい状態を保っていきたいものです。

 

「富士山の日」視察研修バスツアーを実施しました!

2月23日、ふ じ さん の日に、富士山の環境や歴史文化について学ぶことを目的としたバスツアーを実施しました。

課題となっておりました新型コロナウイルスの対策として、参加者には、咳エチケット、手洗い、消毒のご協力をお願いし、マスクを配布した上で、財団事務所を出発いたしました。

当日、富士山麓の施設は特別入館日として、入場無料になっている場所が多く、視察研修として訪れるのによい機会となりました。まずは静岡県富士宮市にある富士山本宮浅間神社を訪れました。

富士宮市観光ガイドボランティアの方に、境内をくまなく案内をいただきました。

 

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続いて訪れたのは、静岡県富士山世界遺産センターです。

参加者の中でも、始めて訪れるという方が多く、円を描きながら登っていく建物の構造に驚きながら、最上階の富士山眺望を楽しみました。

 

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昼食をとった後、柿田川公園を訪れました。こちらでも地元のボランティアガイドの方に、湧水の地質的メカニズムや、湧水量、地元の活用方法など、説明をいただきました。

 

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その後は、富士山樹空の森、道の駅すばしりに立ち寄り、財団事務所に無事到着。

 

当日は天候に恵まれ、終日富士山を眺めることができました。

360度、違う表情を見せる富士山を眺めながら、静岡県側の歴史文化、地下水を守る活動など学ぶことができ、参加者の皆さまからも大変に有意義であった感想を多くいただくことができました。

 

第10回地域交流カフェを実施しました!

去る2月20日、今年度10回目となる地域交流カフェを実施しました。

 

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今回は「西桂子育てを支援する会」の石田会長より、会の取り組みについて、また子育てにおける幼児期の大切さについてのお話を伺いました。

石田会長は、11年前に同級生などと当会を立ち上げ、現在、幼児への絵本の読み聞かせやお話会を定期的に開催しています。

幼児期の読書・読み聞かせは大変に重要。また周囲の人々が子供に関心をもち、面倒をみてあげることが愛着の醸成に繋がるとのことでした。

大変に貴重なお話を伺うことができました。

様々な地域団体との連携が期待されます。

 

第2回水資源講座を実施しました!

2月19日、今年度第2回目となる富士山水資源講座を実施しました。

前回1月15日の開催に引き続き、講師は山梨県富士山科学研究所よりお招きをしました。

講師の杉田幹夫氏より「衛星画像から見る森林の変化」と題して、山梨県内の森林率の経年変化について、衛星画像から分析したデータを用いで説明をいただきました。

 

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日本は世界の中でも森林率の高い国であり、中でも山梨県は全国5位の森林率を誇ります。

富士山麓の森林の増減率を衛星画像よりデータ解析したところ、特段に大きな変化はみられないようでした。

一方、大規模伐採と開発が進むアマゾンなどの森林喪失によって、地球温暖化の要因である二酸化炭素の増加に繋がっているのでは、とのお話でした。

 

次回の水資源講座は、環境に配慮した有機農業についてお話を伺います。

第2回木工教室を実施しました!

2月15日(土)、今年度第2回目の木工体験教室を実施しました。

今回は、巣箱づくりに挑戦していただきました。

 

富士山麓は、国内におけるバードウォッチング発祥の地であり、日本3大バードウォッチングの聖地とも言われているほど、野鳥の種類が多く、その数も豊富です。

多くの野鳥は春から夏にかけて産卵をしますが、冬の時期に産卵場所を探しているといわれており、巣箱の設置は今時期に行う必要があります。

今回は地元のカラマツ材を使って、午前の部、午後の部の2回に分けて巣箱を組み立てました。

 

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多くの野鳥が生息する、自然豊かな富士山麓の類まれなる環境を、これからも大切に守ってゆきたいものです。

 

第1回木工体験教室を実施しました!

1月18日(土)、木材の活用促進を目的とした木工体験教室を午前の部、午後の部2回に分けて実施しました!

 

今回制作に挑戦するのはマガジンラック。

予め用意された富士山麓カラマツ材で出来たパーツを、ネジで固定し組み立てます。

休憩を含め、1時間強でそれぞれの作品が仕上がりました。

 

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午後の部は、15名の申込者とその保護者の参加により、会場はとても賑わいました。

 

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地球温暖化の主要因となる二酸化炭素を吸収・固定してくれる木材。

少しでも多く生活に取り入れ使い、また育てるというサイクルが、地球温暖化防止に貢献をします。

木工体験会は2月15日(巣箱づくり)、3月14日(パズルづくり)とあと2回開催します。

ご参加をお待ちしております。

 

第1回富士山水資源講座を実施しました!

去る1月15日、富士吉田市立明見湖公園内のはす池体験工房にて、第1回富士山水資源講座を開催しました。

講師として、山梨県富士山科学研究所 研究管理幹である長谷川達也氏をお招きし、「山梨県の水道水と健康」をテーマにお話いただきました。

 

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山梨県はミネラルウォーターの生産量が日本一であり、富士山や南アルプスなどの山々に豊富で綺麗な地下水が蓄えられています。

その地下水を原料として水道水に利用していますので、浄化処理の工程が少なく、塩素のみ加えれば水道水として利用できる場所も多いことが特徴です。

 

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また講義の後半では、富士山の地下水に含まれるバナジウムの化学的な知見についてお話を伺いました。

長谷川研究管理幹ご自身の研究等によりますと、富士山の地下水に含まれる成分量では、健康に良い影響を与えるという証拠は得られていないということでした。

とはいえ、富士山の綺麗な地下水を原料として水道を使っている我々住民は、大変に恵まれた環境に暮らしていると言えると思います。

 

約2時間の講義を終え、参加者の皆様からも「非常に充実した内容であった」と、良い評価の声をいただきました。

2月19日(水)、3月18日(水)と残り2回の講義がございますので、皆様のご参加をお待ちしております。

 

 

 

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