2021年度公募助成事業 成果発表会を実施しました
去る6月11日、3年ぶりの開催となる公募助成事業成果発表会を富士吉田市民会館にて開催いたしました。
小ホールにて行われた開会式では、参加団体より1名のみの出席とし、人数制限を講じ実施しました。
開会式にて、2021年度助成団体より選出された高評価団体の表彰を行いました。
開会式終了後、2021年度助成対象である37団体に活動の成果を披露していただきました。環境保全部門、教育文化向上部門、経済活性化部門の部門ごとに3会場に分かれ情報交流を行いました。
各会場にて、高評価団体であるNPO法人富士山自然保護センター、山梨県立ひばりヶ丘高等学校うどん部、公益社団法人富士五湖青年会議所、NPO法人かえる舎、富士吉田杓子山パノラマトレイルラン大会実行委員、の5団体より活動内容の発表をしていただきました。
高評価団体発表の後は、密を避けながら各自自由に参加者同士の交流を行っていただきました。
約1時間半の情報交換会終了後は、各部門の選考委員より本日の感想など講評をいただき閉会といたしました。
参加者からは「交流によって様々な取組みを知ることが出来きて良い機会となった」「各団体が地域において活躍されていて感動した」「人対人のコミュニケーションの大切さを感じた」などの声をいただきました。久しぶりの開催とあって、大変に有意義な機会となったようでした。
粟井財団はこれからも団体同士の交流の場を設定し、環境保全と地域活性の相乗効果が生まれるよう尽力いたします。
富士山美化活動を実施しました
去る5月6日(土)、森林整備保全支援事業の一環として、今年度1回目となる富士山美化活動を実施しました。
今回清掃する場所は、財団と地主とが協同で進めている水源涵養機能向上を目的とした整備森林3haとしました。
清掃活動を開始して間もなく、地主である「瑞穂村日露戦役紀念会」の白須理事より、当該森林の概要についてお話を伺いました。
日露戦争が終結後、現下吉田地区である瑞穂村の戦役者に約50haの森林が下賜されたそうです。2019年に当財団と水資源保全のための森林整備契約を結び、適切な管理を毎年1haずつ進めているところです。
ゴミは道沿いからのポイ捨てが主なものでした。
埋められているゴミもあり、丁寧に掘り出していただきました。
約1時間の清掃活動を終え、可燃ゴミ90ℓ、不燃ゴミ90ℓを回収しました。
「綺麗な場所にはゴミを捨てないと思うので、このような活動は有意義だと思う」
「空き缶が多く、潰れた缶が目立ったが、どういうことか不思議だ」
などの感想をいただきました。
標高の低い通常の清掃活動ではタバコの吸殻が多いのですが今回はほとんどなく、代わって空き缶・空き瓶が目立ちました。車の部品の投棄もありました。
記念品の木工品をお渡しして解散。
ボランティアで参加してくださった皆様に感謝申し上げます。
クリーンフットパスを実施しました
去る4月23日(土)、今年度第1回目のクリーンフットパスを実施しました。
集合場所を富士吉田市農村公園とし、周辺の散策と清掃活動を行いました。
農村公園内には「日本野鳥の会富士山麓支部」が2013年度財団助成事業を活用し制作した野鳥の案内板が設置されています。富士山麓は標高差が大きいこと、湖、草原といった多様な自然環境に恵まれていることから、野鳥の生息数が多いことで有名です。約250種が生息しており、日本3大バードウォッチングの聖地とも言われています。
ここ農村公園周辺でも四季折々、沢山の野鳥が観察できます。
農村公園を出発し、農道を進みます。汗ばむ陽気なった当日、富士山も綺麗に眺めることができました。
農村公園から程ない場所に「温水ため池」があります。桂川から引いた水を水田に流す前に、水温を上げて農作物の生育を促進させるための施設でしたが、現在は利用されていません。ここでは沢山の水鳥が観察でき、同じく野鳥の案内板が設置され種類を確認することが出来ます。
野鳥の案内板はこのほかに、明見湖公園、西湖野鳥の森公園にも設置されています。
約40haの農地がまとまる「城山東農振地域」には、地元作家による3体の石像が設置されています。このエリア以外にも広域では40体を超える石像が、特に市内パインズパークには12体も設置されているそうです。
城山東農振地域を南北に通るメイン道路にはコブシの木が植えられています。冷涼な地域に生育が適しており、開花は農作業を始める時期の指標となっているそうです。「ジャガイモを植えるタイミング」としても地元では開花時期が注目されいます。
2時間、2㎞強の行程を終え、可燃物360L,不燃物45Lを回収しました。
毎回参加者からの感想を聞いております。
「以前にもこのコースを清掃したが、今回の方がゴミが多く感じられた」
「タバコの吸殻を70本程拾った。とても多く感じる」
「アルコールの空き缶・瓶が捨てられているのが不思議でならない」
「普段の散歩コースで、落ちているゴミが気になっていたところだった。こうして清掃をする機会を作ってもらい有難い」
「タバコをまとめて捨てている人もいる」
月に1回のペースで開催し、今年度は「どうしたらポイ捨てゴミを減らせるか」を参加者と考える機会にしてまいります。