粟井英朗環境財団|活動状況について

HOME > 活動状況について

活動状況について

第6回クリーンフットパスを開催しました!

去る9月17日(土)、クリーンフットパス「下の水コース」を開催しました!

集合場所は富士北麓浄化センターに隣接するバードターゲットゴルフのグラウンドです。

今回は新規参加者、リピーターの方併せて17名の方にご参加いただいました!

DSCN3052

今回散策したエリアは、宮川と桂川の合流地点となり、昔から豊富な水を活用した産業が発展した場所です。

ニジマスを養殖している養鱒場も3か所あるほか、かつて地域電力を水力発電していた宮川電燈株式会社、東京電力の都留・鹿留発電所に水を送るための明見取水口もあります。

DSCN3063

富士見バイパス沿いにある内大神社内には、貞観の噴火にて溶岩に埋まったものの、地下水のお陰で焼けずに残ったカツラの木が展示されています。

 

DSCN3069 DSCN3071

宮川と桂川の合流ポイント手前、宮川沿いに「やまめの歌」の碑が設置されています。

結核にかかり病床に伏していた正岡子規に、当時明見に住んでいた一五坊という方が、やまめを三匹贈りました。

そのことを長歌にして子規が「病床六尺」掲載したのが「やまめの歌」です。

「なまよみの かひのやまめは ぬばたまの 夜ぶりのあみに 三つ入りぬ その三つみなを わにおくりこし」

と書かれ、字は著名な土屋文明氏、石は東北産鍋石という最高のもの。

昭和49年に当時大明見在住の柏木白雨氏が記念碑を、わざわざ川沿いの景色の良い土地を購入し設立しました。

40年以上たっても石碑は当時のまま、現代に生きる人々に物語を繋いでいきます。

DSCN3076 DSCN3077

やまめの碑の前での小休憩の後は、宮川電燈跡、東電明見取水所を廻り、ゴール。

思った以上にゴミも落ちていましたので、それぞれゴミ袋いっぱいに拾いました。

DSCN3084

次回フットパスは10月29日(土)を予定しております。

ぜひご参加お待ちしております!

第5回クリーンフットパスを開催しました!

去る8月27日(土)、第5回クリーンフットパスを開催しました!

今回は地域にお住いの方を中心に沢山の方に参加いただきました。

DSCN3019

まずは、赤坂の道標から。

ここは鎌倉道の重要な分岐点で、都留方面、富士吉田吉田市街方面に繋がっています。

DSCN3028

 

続いて新倉掘抜。溶岩に覆われた土地は降った雨が地下に浸みこんでしまうので、生活水として活用することが出来ませんでした。そこで、河口湖の水を活用しようと掘られた用水路が「新倉掘抜」です。日本で一番長い手掘りのトンネルです。

 

 

DSCN3029

新倉掘抜が出来てまもなく、別の用水路が完成したため、新倉掘抜は使われることはなくなりました。

また水力発電のために東京電力が2本、河口湖から水を引いている「東電用水路」も地域に出来ました。

DSCN3033

 

金比羅神社の脇には、地域が水利権を獲得した記念碑が建っています。

 

 

DSCN3036

魚吉会館の前の通りが「お茶付道」と言われ、江戸時代お茶壺道中が通った道です。

市内を通ると、茶壺にひれ伏さなければならないため、あえて山際の道を通るようにしたということです。

DSCN3039

水公園には、新旧の浄水場があります。古いものは、河口湖の水を引いて砂で濾過した浄化施設、新しいものは、地下から水を汲み上げ現在地域に地下水を配水している施設です。

DSCN3045

近所に住む方からも、今回訪れた場所を初めて知った、という声があり、地域の歴史の再発見をしていただけたようです。

月に1回のペースで「クリーンフットパス」を今後も実施してまいります。

アレチウリ駆除体験会を開催しました!

8月25日、河口湖町内にて「アレチウリ駆除体験会」を開催しました!

講師には認定NPO法人富士山クラブの米山氏をお招きし、まずは座学にて特定外来生物についてと、その駆除の必要性について学びました。日本古来の生態系が外来生物によって駆逐される恐れがあるので、その除去が必要とされます。DSCN2994

座学の後は、実際に特定外来植物のアレチウリの採取を行いました。

アレチウリは1年草ですので、種を落とす前の駆除が重要です。丁度この時期は開花の時期でしたので、まだ間に合う時期でした。

アレチウリは水辺て繁殖しやすいようで、湖畔のエリアに他の草を覆うように繁茂していました。

 

 

DSCN3000 DSCN3001

DSCN3002

約1時間半の活動で15袋、約47.9㎏のアレチウリを採取しました。

 

 

DSCN3008 DSCN3014

見た目よりも、抜き取りやすい植物でした。

今後財団の屋外活動時に啓発していきたいと思います。

川の生き物観察会を開催しました!

去る8月18日(木)、忍野村内を流れる新名庄川にて、生き物観察会を開催しました!

講師は富士吉田市在住の動物写真家、中川雄三氏です。

DSCN2909

 

当日は地元忍野に住む小学生が参加してくださりました。

新名庄川は、桂川・相模川の源流となり、二十曲がり峠と、鷹丸尾溶岩からの湧水が水源となっています。

とても水質が綺麗な川ですので、清流にしか住むことが出来ない絶滅危惧種のホトケドジョウなど、貴重な生き物の住かとなっています。

 

DSCN2917 DSCN2928 DSCN2978 DSCN2943

当日は、網を使って、生き物を捕らえて、容器に入れて観察しました。もちろん、観察が終わった後は放流します。

DSCN2987

また、川に落ちているゴミも拾って、川の美化活動も行いました!

DSCN2971

10種類以上の生き物を観察することができ、楽しい時間を過ごすことができました。

きらめ樹間伐研修会を開催しました!

8月12日(金)、山中湖村内にて間伐手法の一つ、「皮むき間伐(きらめ樹間伐)」の研修会を開催しました。

講師には富士宮市に拠点のあるNPO法人森の蘇り大西理事長及び難波副理事長をお招きしました。

まずは、座学にて、日本の森の現状、世界の森の現状についてお話を伺いました。

日本には森林資源が沢山あるにも関わらず、安価な輸入材があるため、活用されておりません。

活用されない放置された森は、人間社会にマイナスの影響を及ぼしてしまいます。

DSCN2815

場所を移動して、ヒノキの森にて皮むき間伐の実習を行います。

まずは、森の木の直径を計り、混み過ぎている場合は、細い木の皮を剥きます。

鎌と竹べらを使い、皮を剥いた後、皆で一斉に皮を引っ張り剥きます。

DSCN2830 DSCN2832

剥いた後の木肌はつるつるです。甘い香りもします。

 

DSCN2834

 

各人、細い木の皮を剥いで、皆で剥きます。

剥いた木は1年このまま乾かし、軽くなった状態で切り出しをします。

天然乾燥の木は、木の成分が抜けず、かつ固くなるそうです。

 

 

DSCN2873 DSCN2879 DSCN2880

 

最後に、皆で感想を述べて終了しました。

お子様からは「楽しかった!」との声が聞けました。

今後も森の保全の実践活動に力を入れて参ります。

 

DSCN2887

ジャガイモ堀体験会を実施しました!

7月30日(土)、梅雨明け後の好天に見舞われ、ジャガイモ堀体験会が実施されました!

DSCN2772

参加者は80名を超え、大勢の参加者のもと、楽しく作業を行いました。

DSCN2777DSCN2780

イモ堀の後は、ジャガイモたっぷり、シカ肉の入ったカレーを皆で食べました。

DSCN2787

帰りには参加賞としてジャガイモ詰め放題を行い、解散。

今後も「地下水を育む田畑の保全」を目的として、農業体験会を企画いたします。

10月には稲刈り体験、サツマイモ堀体験を開催しますので、皆様のご参加をお待ちしております!

第4回クリーンフットパス【明見湖~背戸山コース】を開催しました!

雨で2回延期となっていたクリーンフットパスですが、7月16日(土)、実施することが出来ました!
当日は明見地区の方を中心に、当地の歴史に興味のある方、徐福学会の方等に参加いただきました。
DSCN2681

まずは徐福公園にてお話を伺いました。

かつて雨乞い地蔵が置かれていた場所に出来た公園です。徐福の像があります。(写真右)

DSCN2703

徐福のお墓があるお伊勢山に向かいます。

DSCN2712

富士吉田市明見地区は、徐福3大伝説地と言われており、徐福の終焉の地という伝承が残っています。

DSCN2715

続いて、背戸山の中腹にある藤原藤房のお墓に立ち寄りました。南北朝時代の方で、この地域で亡くなられたという伝承が残っています。

DSCN2733

背戸山からの眺望です。晴れていれば富士山が目の前に広がります。

DSCN2743

大明見36屋敷の一つ、柏木さんのお宅におじゃまをして、高浜虚子と富安風生の歌碑を見学しました。

DSCN2753

DSCN2765

ゴールした後は、かき氷で喉を潤します。

タバコのフィルターを中心に、ゴミも回収できました。

昔より交通の要所であった明見地区。美しい自然と、歴史ロマンあふれる地域でした。

DSCN2766DSCN2769

 

ベリー摘み体験会を開催しました!

7月2日(土)、ベリー摘み体験会を開催しました!

財団事務所にて開会式をした後

河口湖畔にある桑の木の摘み取りを行いました。

DSCN2641

手で届かない場所は木を軽く揺すり実を落として拾います。

DSCN2653 DSCN2652 DSCN2654

2か所で桑の実摘みを行い、事務所に戻ります。

お昼は桑の実を入れたシカ肉シチューです。シチューの隠し味として甘みと酸味で味を調えます。

シカ肉も柔らかく、大好評!

DSCN2664

かき氷のトッピングとして、フジサクラの実、モミジイチゴ、桑の実、3種類のシロップを用意しました。

こうして、自然の恵みを味わえるのも、富士山麓に住んでいる特権ですね。

大変に好評の企画でした。また来年も開催いたしますのでご参加お待ちしております!

第2回水資源講座を開催しました!

6月6日、先日の6月1日に引き続き、中川雄三氏による「清流に生息する生き物たち」をテーマに講座を開催しました。

今回は現地視察研修ということで、カワネズミ、カワガラスが生息している場所2か所を廻りました。

DSCN2546

1か所目の鐘山の滝では、カワガラスの営巣場所を教えていただきました。

DSCN2557

2か所目の大沢川上流では、カワネズミの生息地を案内いただきました。

DSCN2567

2か所ともに生物自体を観察することは出来ませんでしたが、それらが生息する条件などを学ぶことが出来ました。

第1回水資源講座を開催しました!

今年度第1回目となる水資源講座を、富士山科学研究所会議室にて開催しました!

講師は動物写真家で有名な中川雄三氏です。

DSCN2531

今回は清流に生息する動物たち、とりわけ、カワネズミ・カワガラズの生態について、映像と解説による講義を受けました。

カワネズミは約1年ほど前に、NHKのダーウィンが来た!にて取り上げられました。通常水中で餌を採るため、人が観察することは非常に難しいということです。本日の中川氏のお話しでも、9時間待って1秒、くらいの頻度でしか撮影が出来ないということでう、非常に貴重な映像を見ることが出来ました!

またカワガラスも、水中で餌を採るという変わった生態をしております。こうすることで、陸上の鳥や生物との棲み分けをしているそうです。

DSCN2534

カワネズミ・カワガラス共に、河川の上流、清流にしか生息していないそうです。なぜかというと、清流は伏流水が流れることで、水温が比較的一定であること、高低差から水しぶきがあがり、溶存酸素が多く、沢山の昆虫や小動物が水中に生息しており、餌が豊富だからだそうです。

沢山の貴重な映像を見ることができ、大変に有意義な時間となりました。

 

pagetop