粟井英朗環境財団|環境保全地視察研修会を実施しました! [ 新着情報 ]

HOME > 新着情報 > 環境保全地視察研修会を実施しました!

新着情報

環境保全地視察研修会を実施しました!

2025.10.6

去る10月5日、「環境保全地視察研修会」を実施いたしました。

借上げバスにて財団事務所を出発し、午前中は「朝霧草原自然環境フォーラム(主催:富士宮市根原区)」に参加。

朝霧草原における火入れについて、熊本県阿蘇地域における草原ボランティアの活動について、それぞれ講師よりお話を伺いました。

全国的に面積が激減している草原環境ですが、西の阿蘇、東の富士山と言われるほど、富士山麓では現在でも各地草原にて火入れが行われており、草原環境が多く残っております。

富士北麓を代表する草原といえば、梨ヶ原草原です。旧十一ヶ村入会組合により1,904haの草原に毎年4月に火入れが行われおります。今回話を伺った朝霧と阿蘇の草原における火入れ体制は、梨ヶ原とは大きく異なり、その面積や火入れの実施者、入会権利者の人数などによって、これほどまでに違うのか、という事例について伺うことが出来ました。

 

251005113123736

 

午後は、富士宮市内の猪之頭湧水群・陣馬の滝を、都留文科大学非常勤講師、内山高氏の案内により廻りました。

猪之頭湧水群は、忍野八海、柿田川とともに富士山三大湧水地とも言われ、富士宮市が指定する16カ所の保存湧水地のうち7カ所が猪之頭地区にあります。また、神馬の滝は、星山期末の田貫湖岩層なだれ堆積物の上に富士宮期の溶岩が重なっているそうで、溶岩中を20年~30年かけて流動した地下水が豊富に湧き出ております。上流からの河川水と湧水が共に滝となって流れ落ちる、壮大かつ癒される景勝地でした。

 

image1

 

陣馬の滝周辺も散策し、かつて源頼朝公が巻狩り際に陣を張った、縁の場所もめぐりました。

 

image4

 

 

帰路にて参加者より感想や質問をいただきました。

「火入れをする理由や、草原を残すことの大切さを学んだ」「地域によって草原管理の方法が異なることを知った。火入れは危険を伴うことからボランティアとして参加をするには相当の配慮が必要と思われる」「陣馬の滝は富士山の湧水を体感できる神秘的なスポットであることを実感した」

 

人が手を入れ続けて成り立つ「草原」という自然と、手付かずの自然「湧水」。今回は2つの富士山の特徴を表す自然について学びを深めた研修会となりました。

新着情報一覧に戻る
月別アーカイブ
設立趣旨
活動状況について
粟井英朗環境財団 facebook
pagetop