富士山水資源講座を実施しました
2020.11.3
10月31日(土)、当財団が瑞穂村日露戦役紀念会様と協力して整備をすすめている森林を会場として、今年度第1回目となる「富士山水資源講座」を実施しました。
今回の講座のテーマは「水資源保全のための森林整備手法と森林の多面的機能」とし、会場となった森林の整備手法の現状と改善点を確認すること、そして、森林の有する多面的機能について、会場の森林に何の機能を期待するかを検討することを目的としました。
※森林の有する多面的機能:生物多様性保全/保険・レクリエーション機能/地球環境保全/快適環境形成機能/土砂災害防止機能/文化機能/水源涵養機能/物質生産機能 ・・・林野庁HPより
当日は関係者を含め参加者は15名となりました。まずは、整備後の森林、そして整備前の森林を散策し、林内の様子を観察しました。
森林を散策したのち、財団事務所2階の会議室にて座談会を開催いたしました。
今回アドバイザーとしてお招きした、東京大学大学院農学生命科学研究所付属演習林企画部長の蔵治教授より、ご本人も座長として作成参画した「水源の森林づくりガイドブック」(2019年3月林野庁治山課)より、整備のポイントついて説明をいただきました。
また、森林の有する多面的機能については、「すべての機能を同時に満たすことは不可能」を前提とし、参加者より、森に期待する役割や活用方法について意見をいただきました。
様々な意見や提案を踏まえ、今後の森林整備に活かしてまいります。
ご出席いただきました皆様、忌憚のないご意見ありがとうございました。