クリーンフットパスを実施しました
2021.11.30
去る11月27日、今年度第6回目となるクリーンフットパスを実施しました。
今回は「明見湖コース」と称し、明見湖公園を起点とした約2㎞の距離を散策しながら清掃活動を行いました。
地域の歴史文化に精通し明見湖の環境保全活動も行っている勝俣源一氏を講師に招き、要所要所にて説明をいただきました。
集合場所となった明見湖は通称「はす池」と呼ばれ、名のとおり夏にはハスの花が一面に咲き誇ることで有名です。
明見湖公園の指定管理を富士吉田市から委託されている会メンバーより明見湖の成り立ちについて説明いただいた後フットパスをスタート。
明見湖から程ない場所に位置する金毘羅神社(徐福雨乞地蔵祠)に立ち寄りました。建物の中にはお地蔵様が祀られ、建物の脇には不老長寿の妙薬を求め中国から日本に渡ったと言われている徐福の像が設置されています。
当該地域は日本の徐福三大伝説地として、様々な伝説が言い伝えられています。
向原小明見浅間神社前を通過し、桂川方面に向かいます。
途中、富士登拝のための道標などを解説いただきながら桂川にかかる新焼橋に到着。
焼橋、新焼橋がかかるこのエリアはかつて甲斐と北条との戦場だったそうで、甲斐軍が橋を焼いて敵の進軍を防いだことから「焼橋」と名付けられたとのことです。
かつての富士登拝のための道、富士みちを登ります。
西方寺に立ち寄り解説をいただきました。
明治期に勝海舟や大隈重信などの政府要人が足を運んだこと、第二次大戦の戦火を逃れるために東京の増上寺からご本尊を預かったお話などを伺いました。
明見湖に戻り、湖を囲う外壁に設置された記念切手碑の前でお話を伺います。
今年の6月に亡くなられた中川雄三氏が撮影した、明見湖のハスに留まるカワセミの写真、通称「ハスカワ」が記念切手となったことが碑に記載されています。この写真は日本で初めて切手になったカワセミの写真だそうです。
中川氏は山口県の生まれですが、縁があった富士吉田市に移り住み40年以上富士山麓の野生動物の調査や記録写真を撮り続けてくださいました。特に明見湖は中川氏の主フィールドとして、明見湖関連の本を3冊も出版されています。
財団の環境プログラムの講師としても何度もご協力くださったり、その他多くの助言や支援をいただいたことに改めて感謝を申し上げるとともに、深く心よりご冥福をお祈りいたします。
フットパス終了後、可燃物と不燃物とに分別しゴミを回収。(可燃物:約100ℓ 不燃物:30ℓ タバコの吸殻:約300本)参加者からは「地元に長く住んでいて知らないことを教えてもらた」「こんなにゴミが落ちているとは思わなかった」などの感想をいただき会を閉じました。
今年度のフットパスは今回をもって終了とし、暖かくなった春に再開をしたいと思います。
ご参加をお待ちしております。