粟井英朗環境財団|クリーンフットパスを実施しました! [ 新着情報 ]

HOME > 新着情報 > クリーンフットパスを実施しました!

新着情報

クリーンフットパスを実施しました!

2023.11.30

去る11月25日、今年度最後のクリーンフットパスを実施しました。

2023年度は5月にスタートし、雨に降られず毎月実施できましたので今回が7回目の実施となります。

コースは忍野村内野地区、講師は9月に引き続き天野安夫氏にお願いをしました。天野氏は忍野村誌編纂古文書調査官を勤められたこともあり、地域の歴史のエキスパートです。

今回は集合場所とした天狗社から時計回りに、内野用水記念碑・大震水災記念碑、安養軒、承天寺、八幡社、蚕影神社、浅間神社の順に廻りました。

 

まず集合場所の天狗社について、御神体は摩利支天龍倉権現で、それを守護するものとして大天狗、小天狗があったとされることから「天狗社」と称されるようになったと考えられるそうです。

 

DSCN7626

 

境内には大六天石祠、八大龍王石祠が並んで祀られています。

 

DSCN7627

 

天狗社境内を出て、内野コミュニティーセンターに向かいます。センター敷地内には3つの大きな石碑が右から大震水災記念碑、耕地整理竣工記念碑、内野用水・山中疎水工事顕彰碑の順に並んでいます。

今から100年前、1923年9月1日に起こった地震は内野地域にも大被害をもたらしました。さらにはその13日後に暴雨が襲い洪水が発生。光景は目を覆う状況で泥海と化したそうです。その翌年に内野耕地整理組合が設立され、耕地整理された証として記念碑が、また1952年に建てられた内野用水・山中疎水工事顕彰碑は、水に恵まれなかった地域に山中湖の水を引いた先人の偉業を称え建てられたものです。

 

DSCN7630

 

次に天神社、隣接する安養軒に立ち寄ります。天神社は菅原道真公を祀ったもの、安養軒は阿弥陀如来画を御本尊としています。

 

DSCN7631

 

承天寺前を北に向かい、山際の石段を登った先に鎮座する八幡社。そこから、ごく最近に整備された林道を東に歩き蚕影神社から浅間神社へと向かいます。

 

DSCN7637DSCN7638

 

浅間神社の境内にはクマガイソウの群生地が、また幹囲約5m、高さは35mもの大きなトチノキがそびえ立ちます。

浅間神社の社務所兼御筒粥殿では毎年2月22日に筒粥神事が執り行われています。ヨシに入る粟の量でその年の作物や同者の吉凶を占うものです。

 

DSCN7640DSCN7641

 

浅間神社を後にして、内野地域でも歴史の古い地区と言われる古屋地区を通り、集合場所の天狗社へ戻ります。

 

DSCN7645

 

道祖神や石碑などが数多く存在し、それぞれに説明をしていただいたコースでした。

拾ったゴミを分別し、可燃物70ℓ、不燃物20ℓ。

 

DSCN7648

 

天野氏には20ページにも渡る資料をご準備いただきました。この場をお借りして改めて感謝を申し上げます。また資料を作成するにあたりご協力いただき、当日にも参加してくださった忍野村文化財審議委員長の渡辺氏にも心よりお礼を申し上げます。

地域を散策しながら清掃活動を行うクリーンフットパス。次回は暖かくなった2024年5月を予定いたします。

またのご参加をお待ちしております。

 

新着情報一覧に戻る
月別アーカイブ
設立趣旨
活動状況について
粟井英朗環境財団 facebook
pagetop