

クリーンフットパスを実施しました!
2026.10.1
去る9月27日、クリーンフットパス「山中湖村明神山 植物群集調査探究コース」を実施いたしました。
当日は山梨県富士山科学研究所主幹研究員の安田泰輔氏とネイチャートレース技術士事務所の中山智絵氏のお二人を講師に迎え、当該地域にて行っている調査や、明神山草原の植生や景観などについて説明をしていただきながら、三国峠駐車場から山頂までの往復約2㎞の登山道を散策いたしました。
明神山は地元の平野入会管理組合により毎年火入れが行われることでススキ草原の景観が維持されている山です。
一方日本国内においては草原面積は減少傾向にあり、100年前と比較をして十分の一にまで減少していると言われています。そうした貴重な明神山の草原環境において、中山氏がこれまでに実施をした植生調査によりますと、130種ほどの植物を把握できたとのことです。
山頂までの道すがら、講師両名により、アザミやイタドリ、ツリガネニンジン、テンニンソウなどなど、目に留まる植物について詳しく解説をしていただきました。
出発から1時間強の時間をかけて明神山山頂に到着。山頂付近では、山中湖村がNPOに委託し実施された近自然工法による登山道補修状況について安田氏に説明をしていただきました。
雨水や雪解け水によって深く削り取られた地表面の溝を埋めるため、ヤシの繊維で作られた土嚢を積み登山道を補修。さらに、流れる水の勢いを弱めるために、積んだ土嚢の上に丸太が斜めに配置されているとのことでした。
また、安田氏は、登山道補修後の植生回復を計測するアプリケーションの開発にも取り組まれており、その実演もしていただきました。
山頂からの帰路は、登ってきた来た同じ道を下ります。
三国峠駐車場に到着後、参加者全員で駐車場内のゴミを回収。タバコのポイ捨てが目立ち、それらを丁寧に拾った後、閉会といたしました。
ゴミの量は分別後、可燃ゴミ10ℓ、不燃ゴミ5ℓの結果となりました。
今回、財団の2026年度公募助成事業及び公募寄付事業を活用して実施された両名の調査内容と、更には2024年度に山中湖村が公募寄付事業を活用し実施した登山道整備状況も確認することができました。当日は雨には降られなかったものの、晴れていれば望める山中湖と富士山を眺めることができず残念ではありましたが、講師お二人の充実した解説により学びの多いフットパスとなりました。
生物多様性に富んだ美しいススキ草原の環境がこれからも維持されると同時に、その景観を安全に楽しむための登山道の整備が継続されることを期待をしております。