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明見湖プランクトン観察会を実施しました!

2025.8.4

粟井財団では地下水を育む森や緑地の保全活動として、森林整備や清掃活動の他、自然環境保全に関心を持っていただくことを目的とした自然観察会を開催しており、今年度は富士山麓に生息する野鳥や、蝶類の観察会を実施してきたところです。

 

去る8月3日、今回初めての企画となる「明見湖プランクトン観察会」を明見湖公園にて実施いたしました。

明見湖公園は、環境省が選定する「生物多様性保全上重要な里地里山」に選ばれており、明見湖は湖面に蓮が植生していることから通称「はす池」とも呼ばれ、田園風景が広がる里山エリアは多様な動植物の生息地となっています。

 

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今回プランクトンについて教えていただく講師として、昭和医科大学富士吉田教育部教授で生物学をご専門とされている萩原康夫先生をお招きいたしました。萩原先生はこれまでにも県内でプランクトンの観察会を実施されております。

まずは明見湖公園内の施設内にて、プランクトンの概要そして採取方法について説明をいただき、早速明見湖へ。

 

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専用の網(プランクトンネット)を使い、プランクトンが含まれる湖水を各々に採取しました。

 

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再度室内に戻り、顕微鏡を使ってプランクトンを観察。

 

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プランクトンは大きく分けて動物プランクトンと植物プランクトンに分かれます。参加者はプランクトンを見つけると検索図で調べたり、講師の萩原先生に何の仲間かを教えていただいたりしながら、参加者同士で見つけたプランクトンを披露しあいました。

 

今回の観察会で確認することができたプランクトンは以下のとおりです。

 

【動物プランクトン】

ヒゲナガケンミジンコの仲間/ケンミジンコの仲間/アオムキミジンコの仲間/マルミジンコの仲間/ヒルガタワムシの仲間/カメノコウワムシの仲間/フクロワムシの仲間/ツリガネムシの仲間/ラッパムシの仲間

【植物プランクトン】

アオミドロの仲間/ユードリナの仲間/ボルボックスの仲間/ウログレナの仲間

 

 

カメノコウワムシ

カメコウワムシ

 

 

閉会式では、参加者より「初めてプランクトンを観察したが、少しの湖水の中にこんなにも生物がいるとは思いもしなく、とても驚いた」「ミジンコが見れて良かった」「ツリガネムシが見れて良かった」など、それぞれに印象に残った感想をいただきました。

また講師の萩原先生より「今回の観察会を通して、採取したわずかな量の水にたくさんのプランクトンがいるのがわかったと思います。このプランクトン達がいるおかげで、明見湖の水質の浄化にも役立っています。また、プランクトンたちは他の生き物たちにとっての食べ物にもなっていて、明見湖の生態系の維持に一役かっています。私たちの足元には名も知らないたくさんの生物が生活し、お互いに関わり合っていることを実感してもらえたら幸いです」とのまとめの言葉をいただきました。

 

粟井財団ではこれからも、参加者の方に自然環境保全の関心をより高めていただけるような観察会を企画し実施してまいります。

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