クリーンフットパスを実施しました
2022.9.23
去る9月17日にクリーンフットパス「流鏑馬祭りコース」を実施しました。
当日は解説講師として山梨県立富士山世界遺産センター学芸員の堀内眞氏を迎え、前日に控えた流鏑馬祭りに関するお話などを交えながら3㎞ほどのコースの清掃活動を行いました。
集合場所の市営西裏駐車場を出発し、月江寺池前を経由して小室浅間神社へと向かいます。
途中、織物業の繁栄と共に栄えた西裏地域の様子や、今は現存しない旅館のお話など、要所要所でお話を伺いました。
現在は駐車場となり跡形もありませんが、旧下吉田町役場は趣向を凝らした擬洋風建築として当時は保存の要望も多かったようです。
写真家の土門拳が下吉田第一小学校に訪問し子供達の写真を撮影したお話も大変に興味深い内容でした。
続いて小室浅間神社の境内にてお話を伺います。小室浅間神社は9月の流鏑馬祭りの他、1月に開催される筒粥祭も有名です。米と粟を釜で煮て、加えた葦(ヨシ)の枝の空洞に入った粥の状態で吉凶を占います。
流鏑馬祭りの奉仕馬が疾走する「本町中村馬場」には祭りのために砂がひかれ、準備が進められていました。
850年続く歴史ある流鏑馬祭りは、駆け抜けた馬の足跡をみて「占人」が吉凶を占うことを主目的としている祭事です。占いの結果は各町内に伝えられ、その結果をもとに祭事が行われるそうです。2017年には山梨県無形民俗文化財に指定されました。
9月19日に行われる「例大祭流鏑馬祭」の前日9月18日には、天神社への参向ならびに天神社での「山王社祭」が行われます。
天神社にはかつて中組神楽という獅子神楽が奉納され、江戸時代に堂宮大工として活躍した萱沼一族が近隣地域に神楽他諸芸能を伝承したという記録が伝わっている、そんなお話も伺いました。
天神社から都留信本店前を通り、集合場所に向かいます。
集合場所に到着し、ゴミを分別。可燃ゴミ30ℓ、不燃ゴミ20ℓとなりました。
参加者からは「講師の話は地元に住んでいても知らなかったことばかりで興味深かった」「西裏地域はレトロなお店が多く良い街並みだと感じた」など感想をいただきました。
講師が監修した企画展「富士山をめぐる神事芸能と病」(7月28日~9月26日まで山梨県立富士山世界遺産センターにて展示)のお話を交えながら流鏑馬祭り縁の場所を廻る、充実した内容の回となりました。