第5回水資源講座を開催しました
2015.12.11
去る12月8日、第5回富士山水資源講座を開催しました。
今回は会場を静岡県富士宮市にある日本大学生物資源科学部富士自然教育センターをお借りして
「富士山の富士山南麓の地下水の特徴と保全・活用方策について」
静岡県環境衛生科学研究所環境科学部主査神谷貴文氏にご講演いただきました。
平成22年から24年にかけて研究所にて実施された「富士山地下水プロジェクト」についてお話しいただきました。
涵養標高の推定、バナジウムや硝酸態窒素の濃度と涵養標高の相関、効果的な地下水保全対策の提示など
の話の他、地下水を活用したマイクロ水力発電、地下水熱交換システムの可能性についての内容もあり
盛りだくさんの講義内容でした。
講義後は、会場をお借りした日本大学の黒田貴綱氏にご自身が研究内容である
カヤネズミの生態についてお話をいただきました。
参加者からは、「日本の地下水を語る上で富士山は最も分かりやすく、最も重要な山だ」という意見もあり
富士山の地下水流動について学ぶ場として、この水資源講座が期待されていることを改めて感じさせられました。