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富士山水資源講座を実施しました

2021.7.20

去る7月18日、水源涵養機能を高めることを目的に財団と地権者が協同で実施している富士山麓の整備森林を会場として、今年度第1回目の「富士山水資源講座」を実施しました。

今回の講座テーマは「富士山の水源の森に生息する植物・昆虫を観察」とし、講師にNPO法人富士山自然保護センター 理事・自然共生研究室長の渡邊通人氏を迎え、整備前と整備後の森林の状態について解説をしていただきました。

 

講師の解説の前に、会場の森林をどのように整備しているか財団より説明をいたしました。

より多くの雨水を地下に浸透させるため

①林内を明るくして下草や樹木の根を発達させ、雨の浸透力を上げる

②間伐によって樹冠遮断による蒸発量を少なくし林床まで直接届く雨の量を多くする

③間伐によって樹木の葉からの蒸散量を少なくする

上記に留意し、現状の森林に生育している高木性の広葉樹を残しながら育てる施業を実施しています。

 

続いて、講師の先生より整備前の森林について説明を伺いました。

 

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整備前の森林は、植林をしたカラマツが長年放置されており、一部伐採をして空いた空間に低木の樹木が旺盛に生育していました。高木層・亜高木層・低木層・草木層が程よく分布する日本の森林らしい階層構造となっていて、植林地でも自然林に近づいていると説明をしていただきました。

 

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一方、水源涵養機能を高めるため除伐・間伐の施業をした整備後の森林は、光が林床に届いたことで草木層の植物の種類が大幅に増加しました。6月に実施していただいた調査結果によると、確認された植物の種類は総計63種で、整備前の52種を上回りました。

 

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現在水資源保全のため整備を行っている対象森林の総面積は約50haで、今後も毎年1haずつ除伐・間伐整備を行う予定です。人の手が加わることで、多様な生態系を築くことが出来ることを学びました。

参加者からは、「整備前・整備後の違いが良く分かった」「調査データがあることで状態を明確に把握できた」などの感想をいただき、データに基づく説明に対して大変に感心をしておられました。

 

今後も整備森林を会場に、様々な学習会を開催していく予定です。

 

 

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オシダ(整備前森林)

 

 

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メマツヨイグサ・ヤマホタルブクロ(整備後森林)

 

 

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シシウド(整備後森林)

 

 

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オニノヤガラ(整備後森林)

 

 

 

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